「万人坑を知る旅」index 「 満 州 国 」 の 万 人 坑 内蒙古自治区 ハイラル要塞万人坑 黒龍江省 鶴崗炭鉱万人坑 鶏西炭鉱万人坑 東寧要塞万人坑 吉林省 豊満ダム万人坑 遼源炭鉱万人坑 石人血泪山万人坑 遼寧省 北票炭鉱万人坑 阜新炭鉱万人坑 本渓炭鉱鉄鉱万人坑 弓長嶺鉄鉱万人坑 大石橋マグネサイト鉱山万人坑 大石橋マグネサイト鉱山万人坑(2) 金州龍王廟万人坑 新賓北山万人坑 撫順炭鉱万人坑 旅順万忠墓 阜新炭鉱万人坑(2) 北票炭鉱万人坑(2) 平頂山惨案 河北省(旧熱河省) 承徳水泉溝万人坑 華 北 の 万 人 坑 河北省 宣化龍煙鉄鉱万人坑 潘家峪惨案 石家庄強制収容所 井陉炭鉱万人坑 山西省 大同炭鉱万人坑 大同炭鉱万人坑(2) 天津市 塘沽強制収容所 華 中 ・ 華 東 の 万 人 坑 安徽省 淮南炭鉱万人坑 江蘇省南京市 南京江東門万人坑 南京上新河万人坑 南京普徳寺万人坑 南京東郊合葬地 上海市 銭家草惨案 華 南 の 万 人 坑 湖南省 廠窖惨案(廠窖大虐殺) 海南省 八所港万人坑 石碌鉄鉱万人坑 田独鉱山万人坑 陵水后石村万人坑 南丁(朝鮮村)千人坑 月塘村「三・二一惨案」 北岸郷「五百人碑」 付 録 : 朝 鮮 を 知 る 旅 朝鮮の人たちの日常 2014年 付 録 : 日中友好新聞連載記事 中国本土に現存する万人坑と強制労働現場を訪ねる |
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【新規のお知らせ】 2025年2月10日 ジャーナリスト・伊藤孝司さんの 「日本による侵略・植民地支配の実相に迫る写真展」を開催しませんか! ![]() アジア諸国の被害者たちの証言 ■棄てられた被爆者 ■原爆棄民─韓国・朝鮮人被爆者の証言 ■棄てられた皇軍─朝鮮・台湾の軍人・軍属たち 朝鮮民主主義人民共和国で暮らす人びとの素顔 ■平壌の人びと すべての写真パネルに写真に関わる説明が付いています さらに、取材・撮影した伊藤孝司さんによる講演や、 展示会場内でのギャラリートークの実施も可能です 伊藤孝司さんについては、以下のウェブサイトなどを参照してください。 ============================== 「伊藤孝司の仕事」http://www.jca.apc.org/~earth/ 「平壌日記」http://kodawarijournalist.blog.fc2.com/ 「現代ビジネス」掲載記事リスト https://gendai.ismedia.jp/list/author/takashiitoh 「Message to the Future」http://www.jca.apc.org/~earth/messagetop.htm 「ヒロシマ・ピョンヤン」http://www.jca.apc.org/~earth/iinkai.html ============================== 伊藤孝司さんの写真展の詳細は、添付している案内チラシを参照してください。 全国各地でたくさんの写真展が開催されることを願っています。 2025年1月25日 平和のための博物館 市民ネットワーク 英語版ニューズレター”Muse No.56” 本欄「お知らせのページ」に2024年12月27日付で掲載している『有这样一些日本人(こんな日本人がいる)』の紹介記事が、「平和のための博物館 市民ネットワーク」の英語版ニューズレター”Muse No.56”(2024年12月発行)に掲載されました。その記事を以下に転載します。この記事をイギリス語圏の人に紹介してもらえると有り難いです。 AOKI Sigeru ![]() Now, as someone who is interested in “forced labor and mass graves (dump sites) for Chinese people in mainland China” (Note), I have visited China nine times between 2009 and 2019 as a member of the “Peace Studies Tour” research team organized by the Kansai branch leader of the “Fushun Miracle Inheritance Association”, a citizens' group, and have investigated the sites of forced labor and mass graves that still remain in various parts of China (the “Peace Studies Tour” research team's investigations into China were suspended due to the coronavirus pandemic). The results of their research have been compiled into seven books, from “Visiting the Ten Thousand Pit” (Ryokufu Shuppan, 2013) to “From the Nanking Massacre to the Yunnan War” (Kadensha, 2024), and all of them have been published and presented to the world. In addition, other members of the “Peace Studies Tour” research team are also conducting activities to inform people about the true nature of Japan's invasion crimes, such as holding lectures and exhibitions based on the results of their research in various parts of China. So, it was Professor Li Binggang, who is introduced at the beginning of this article, who accompanied (or had a substitute researcher accompany) the “Peace Studies Tour” research team on their nine visits to China and provided detailed guidance on site. And, with the conclusion of the nine field surveys in China that were carried out by 2019, Professor Li Binggang, who is well-versed in the activities of the “Peace Studies Tour” research group, compiled the details of the events and published them in a new book in 2023 entitled “There are some Japanese like this”. Professor Li Binggang's aim was to let the people of China know that there are “strange” Japanese people who go out of their way to visit various parts of China to investigate the truth about Japan's crimes of aggression and harm, and who continue to publicize (advertise) the results of their investigations in Japan, in a country that denies the historical facts of its aggression against China and shows no sign of apologizing or reflecting on its actions. Professor Li Binggang's aim is reflected clearly in the title of his book, “There are Japanese like this”. Now, that reminds me of the incident in Shenzhen, China, on September 18th 2024, when a Japanese child was murdered. The 18th of September, the day on which this incident occurred, is the day of the Mukden Incident, when Japan invaded Manchuria, and is recognized in China as a day of humiliation. It is thought that the background to the murder of the Japanese child in Shenzhen was the “grudge” of the Chinese people, who suffered serious damage from the Japanese invasion and had their grandparents, parents and family members killed or injured, towards Japan. So, even though 80 years have already passed since Japan's defeat in the war, such “grudges” against Japan continue to linger in the hearts of the Chinese people because the Japanese government and leaders, who were the aggressors, have not acknowledged the historical facts of the invasion and aggression, nor have they reflected on it, nor have they apologized or made reparations. And the fact that we, the post-war generation, continue to allow the Japanese government and leaders to act as they do is our “responsibility for the war” and “responsibility for the invasion”. Unless we sincerely reflect on our actions and change, we will never be able to achieve reconciliation between the people of China and Japan. These issues related to historical awareness are at the root of the current relationship between Japan and China. On top of this, the sad reality is that Japan, which has already become a vassal state of the United States that views China as an enemy, is rapidly and explosively increasing its military power in order to contain China by force. As a result, the number of Chinese people who dislike Japan has been increasing rapidly in recent years. This is clear from recent public opinion polls. The current relationship between Japan and China is in such a difficult situation. Therefore, I hope that Professor Li Binggang's book, “There are Such Japanese”, which introduces some “strange” Japanese people who are facing up to Japan's responsibility for its invasion and aggression against China, will help to ease the resentment and ill feeling of the Chinese people, even if only a little. (Note) During the 15-year Sino-Japanese War, an estimated 40 million Chinese were forced to work as slave laborers in mainland China, mainly for Japanese private companies, and it is thought that around 10 million of them died. The Chinese call the “dump sites” where these huge numbers of victims were buried “ten thousand pits”, and there are still many such sites in existence throughout China today. 2025年1月22日
2025年1月16日開催 中国駐大阪総領事館主催 標題の講演会が2025年1月16日に中国駐大阪総領事館で開催され、総領事館と関係の深い約50名の方が講演会場に参集してくれました。さらに、講演会はオンラインで同時配信され、2200名以上の人が同時刻に視聴してくれたとのことです。中国駐大阪総領事館と薛剣(せつけん)総領事の影響力の強さに感嘆するのと同時に、講演会を主導してくれた薛剣総領事に感謝しています。 なお、講演会の様子はYouTube(下記URL)で視聴できるので、時間の取れるときに覗いてみてください。 ⇒ https://www.youtube.com/watch?v=R8fh810e8zw あけましておめでとうございます 今年もよろしくお願いします 2025年1月1日 青木茂 低迷が続く自公政権、過半数割れにはなったのだけど・・・ 10月の衆院選で自公政権が過半数割れに追い込まれました。「裏金問題」が自公政権を窮地に追いやったのでしょう。しかし、過半数割れになったのに政権交代は実現しませんでした。その理由は単純明快で、自公政権の補完勢力に過ぎない国民民主と維新がその「補完」役を見事に演じ、首相指名で立憲民主の野田代表に投票しないことで自公政権の延命に力を貸したからです。ということで、私たちが願う政治を実現させるため自民と公明を追放することはもちろん必要ですが、自公の補完勢力に過ぎない国民民主と維新も同時に追放しなければなりません。そのために、これからも発言と行動を続けましょう。 それで・・・、それにしても・・・、自公政権の過半数割れの理由が「裏金問題」であることが何とも情けないのです。 「裏金問題」が決して許されない重大犯罪であるのはその通りなのですが、言ってみれば「しょうもない」犯罪です。その「しょうもない裏金問題」を精力的かつ大々的に報じ続けたマスコミ・ジャーナリズムと主権者であるはずの私たちは、アメリカの言いなりになり空前の大軍拡を推し進め、中国や朝鮮との不毛の軍事対立路線に突き進む自公政権の不当性を、強い使命感を持って指摘してきたのでしょうか。あるいは、財界・経済界の言いなりになり、社会的弱者に向き合わないどころか切り捨て続ける自公政権の不合理を断罪するため、強い決意を持って努力してきたのでしょうか。 ユン=ソンニョル(尹錫悦)大統領が強行しようとした非常戒厳に対し敢然と闘いユン大統領の妄想を打ち砕いた、韓国にしっかりと根付いている民主主義の力強さをまざまざと見せつけられた今、日本の民主主義のあまりのはかなさに愕然とさせられ、何とも情けない想いになります。 中国の旅 10月に広州・福建・アモイを巡る観光旅行に行ってきました。コロナ騒動のため2020年以降は渡航・訪中ができなくなり、コロナ騒動がとりあえず一段落したあとも何となく躊躇していたので、今回の訪中は、私にとって5年振りになる久々の海外渡航ということになりました。 その中で、福建の土楼が印象的でした。その福建土楼は、北方の中原から南方の福建などに移住してきた漢民族である客家(はっか)の人々が13世紀から20世紀にかけて建設した、要塞機能を兼ね備える四角形あるいは円形の巨大な集合住宅です。異国の地に建てられたそれぞれの土楼で、それぞれ数十もの家族が共同で生活を営んできました。そして、今もそこで暮らしています。しかし、2008年にユネスコの世界遺産に登録されると膨大な数の観光客が押し寄せるようになり、さまざまな弊害・観光公害に悩まされることになったようです。 それで、私たちが訪れた漳州市平和県廬渓鎮蕉路村は、世界遺産に申請するための費用を貧しさのため捻出できなかったので、村内にある土楼は世界遺産に登録されていません。そのため、大量の観光客が蕉路村に押し寄せることはなく、素朴なありのままの村の営みと、今も人々が暮らしている土楼をじっくりと味わい楽しむことができました。 あと、今回の訪中で私にとっての一番の目玉は、マカオに近い珠海市金湾区三灶鎮(さんそうちん)にある三灶島(さんそうとう)万人墳でした。それで、1938年に三灶島に上陸し中国本土爆撃用の飛行場などを構築した日本軍は、それから敗戦までの8年間に三灶島の住民2891人を殺害し、3500人以上を餓死させました。さらに、朝鮮や台湾や万山や横琴などの地から三灶島に連行し飛行場建設などに従事させた3000名以上の民間人労工を秘密裏に殺害しています。これらの犠牲者の遺骨が埋葬されたところが三灶島万人墳(万人坑)なのです。三灶島万人墳は、私が中国の現地を訪れ実際に確認する43カ所目(正確には44カ所目)の万人坑になりました。 『南京大虐殺から雲南戦へ 日本の中国侵略から敗戦に至る足跡を巡る』 さて、日中戦争に関わる「題材」は山ほどありますが、その中から南京大虐殺と雲南戦を取り上げ、夫々の舞台となった町や村や地域の今(現在)を考える標題の著書『南京大虐殺から雲南戦へ』を2月に花伝社から出版しました。本書は、みなさんのお住まいの近所にある本屋さんで(あるいはアマゾンなどの通販業者から)購入できますが、当方から郵送でお届けすることもできます。郵送を希望される方は当方(メール= as19310918@y3.dion.ne.jp など)へ連絡ください。 それで、日本による対中国全面侵略の初期(1937年12月)に首都・南京を追われ南京大虐殺を許した中国国民政府は内陸奥地の重慶に逃れ、重慶を臨時首都として抗日戦争を戦うことになります。その国民政府に対するアメリカやイギリスからの支援を阻止し、東西両側から重慶を、そして中国全土を挟撃するため1942年5月に日本が発動したのが雲南戦です。しかし、その雲南戦で日本は中国に完敗し、アジア太平洋戦争における日本の敗北(敗戦)が決定的になりました。 日中戦争の流れを大きくとらえれば、南京大虐殺と雲南戦はこのように強い関わりがあるのだと思います。その南京大虐殺と雲南戦の夫々の舞台となった南京と雲南の今(現在)を、本書を通して皆さんに考えてもらうことができれば嬉しいことです。 『有这样一些日本人(こんな日本人がいる)』 中国の歴史研究者である李秉剛(リ=ビンガン)教授が新刊書『有这样一些日本人(こんな日本人がいる)』を2023年10月に中国で出版しました。そして、この本を日本語に翻訳し日本で出版するため、今私の方で翻訳作業などを進めています。2025年のなるべく早いうちに翻訳書を出版したいと考えているので御期待ください。 さて、「中国本土における中国人強制労働と万人坑(人捨て場)」(注)に関心を持っている私は、市民団体である「撫順の奇蹟を受け継ぐ会」の関西支部長が主催する「平和学習の旅」調査団の一員として2009年から2019年にかけて9回訪中し、中国各地に今も残る強制労働の現場と万人坑を調査してきました(「平和学習の旅」調査団による訪中調査はコロナ騒動のため2020年以降は残念ながら中断しています)。そして、その成果を、『万人坑を訪ねる』(緑風出版、2013年)から『南京大虐殺から雲南戦へ』(花伝社、2024年)に至る7冊の書籍にまとめ、全てを出版し世に問うています。また、「平和学習の旅」調査団に参加する他の団員も、中国各地で調査してきた成果を基に講演会や展覧会を開催するなど、日本の侵略犯罪の実相を知らせる活動を全国各地で展開しています。 それで、「平和学習の旅」調査団の9回の訪中のうち7回の訪中に同行し(残りの2回は代理の研究者に同行させ)現地で熱心に指導してくれたのが、本項の冒頭で紹介している李秉剛教授です。そして、2019年までに実施した9回の中国現地調査を一つの区切りとし、その顛末を、「平和学習の旅」調査団の活動を詳細に承知している李秉剛教授がまとめ、2023年に新刊書『有这样一些日本人』として出版したという次第です。 李秉剛教授の狙いは、中国に対して犯した侵略の史実を否定し、加害に対する賠償はおろか謝罪も反省もしない日本にあって、中国の各地をわざわざ訪れ日本による侵略犯罪・加害の実相を調査し、その成果を日本で公表(宣伝)し続ける「変な」日本人がいることを中国の人々に知らせることです。そんな狙いを李秉剛教授は、『こんな日本人がいる(有这样一些日本人)』という書名に端的に反映させています。 さて、それで思い出すのは、2024年9月18日に中国の深圳で起きた、日本人児童が殺害される事件です。この事件が起きた9月18日は、日本が中国の東北(満洲)への侵略を開始した柳条湖事件の日であり、中国では「屈辱の日」として記憶されています。そして、深圳の日本人児童殺害事件の背景には、日本による侵略で深刻な被害を受け祖父母や父母や家族を殺傷された中国の人たちの日本に対する「怨み」があると考えられています。 それで、日本に対するそのような「怨み」が、日本の敗戦から既に80年が過ぎようとしているのに中国の人たちの心の中にいつまで経ってもわだかまり続けるのは、加害者である日本の政府と指導者が侵略・加害の史実を認めず、反省もせず、謝罪も賠償もしないからです。そして、そんな日本の政府と指導者をいつまでものさばらせ続けていることが、戦後世代の私たちの「戦争責任」であり「侵略責任」なのだと思います。私たちが真摯に反省し変わらなければ、中国と日本の人たちの心からの和解は実現できないでしょう。 歴史認識に関わるこのような問題が、現在の日本と中国の関係を考える際の根底にあり、そこに、中国を敵視するアメリカの属国に既に成り下がっている日本が、中国を力で封じ込めるための軍事力を、アメリカに言われるままに一気に爆発的に増強するという哀れで悲しい現実が重なるので、日本を嫌う中国人がこのところ激増しています。このことは、最近の世論調査からも明らかですが、現在の日本と中国の関係はそういう厳しい情況にあります。 それゆえ、中国に対する日本の侵略責任・加害責任に向き合う「変な」日本人もいることを紹介する李秉剛教授の『有这样一些日本人』が、中国の人たちの「怨み」やわだかまりをほんの少しでも和らげてくれることを願うばかりです。 (注)日中15年戦争期に主に日本の民間企業により中国本土において強制労働を強いられた中国人被害者は4000万人にもなり、そのうち約1000万人が死亡したと推定されます。その膨大な数の犠牲者が埋められた「人捨て場」を中国の人たちは「万人坑」と呼んでいて、多数の万人坑が今も中国の全土に現存しています。 敵基地攻撃を公言し、日本を「死の商人」国家に転落させる自公政権 日中戦争をはじめとする日本によるアジア侵略の戦争責任・侵略責任に私がこだわるのは、私たちの日本を、再び侵略することがない国にしたいと思うからです。しかし、戦後最悪だったはずの安倍菅自公政権を引き継いだ岸田自公政権は、「国家安全保障戦略」など安保三文書を2022年12月16日に閣議決定し、憲法違反である敵基地攻撃能力の保有を公言し、日本を再び侵略国に転落させる道をまっしぐらに突き進んできました。 それで、「集団的自衛権」という名の集団的侵略権を2014年に一片の閣議決定で容認し、「安保法制」という名の戦争法を2015年に強行制定した日本は、世界最強かつ世界最悪の侵略国であるアメリカが勝手に引き起こす侵略戦争に自動的に参戦させられる国に既に成り下がっています。その日本が敵基地攻撃能力を保有するというのは、アメリカにとっての「敵国」をアメリカの属国としてアメリカのために攻撃する実力(軍事力)を持つということです。 そのため岸田自公政権は、イラクやアフガニスタンでアメリカが先制攻撃に使用した巡航ミサイル=トマホークを大量購入(爆買い)するなど敵基地攻撃のための最新鋭兵器を膨大に取りそろえることを公言し、2023年度からの5年間で43兆円もの軍事費をつぎ込むことを決めました。岸田自公政権が密室で勝手に決めたこの43兆円という金額は2022年度までの実績の1.5倍超(約6割増し)にもなる歴史的大軍拡であり、そのまま実施されれば日本は(決定当時の為替レートで)世界第3位の軍事大国になります。そして、この莫大な軍事費は、福祉・医療・教育などを切り捨てて私たちの生活と生存を犠牲にし、さらに法外な大増税を課して捻出することになります。 そして2023年12月22日、つまり、政治資金パーティーをめぐる強制捜査と「大物」への事情聴取が進む国会閉会後の「どさくさ」の中で、武器輸出の規則を定めた「防衛装備移転三原則」と運用指針の改定を一片の閣議決定で岸田自公政権は強行しました。2014年に閣議決定した「三原則」で安倍自公政権が武器輸出路線に道を開き、岸田自公政権による2023年の改訂(改悪)で、弾薬や戦闘機など殺傷兵器の輸出を本格化させ、日本を「死の商人」国家に転落させるのです。 自民・公明さらに維新と国民民主を追放しよう! あまりの不人気さから自滅した岸田自公政権に代わって登場したばかりの石破自公政権ですが、能登復興資金の何倍にもなる軍事費(防衛費)を、補正予算の原則を無視して2024年度の補正予算に組み入れることで、安倍菅自公政権から岸田自公政権に引き継がれてきた安保政策の大転換となる大軍拡路線を忠実に押し進めることをさっそく明確にしました。こんな理不尽な石破自公政権を存続させ追放することもできないのは私たちの恥です。 自公政権を権力の座から放逐するには、道理の分かる立憲野党が結束するしかありません。そして何より、自公政権に虐げられ続けてきた私たちが自身のために立ち上がることが不可欠です。立憲野党による共闘態勢を構築し、自民・公明さらに自公の補完勢力に成り下がっている維新と国民民主を追放しましょう。 ともあれ、今年もよろしくお願いします。 2024年12月27日 ![]() さて、「中国本土における中国人強制労働と万人坑(人捨て場)」(注)に関心を持っている私は、市民団体である「撫順の奇蹟を受け継ぐ会」の関西支部長が主催する「平和学習の旅」調査団の一員として2009年から2019年にかけて9回訪中し、中国各地に今も残る強制労働の現場と万人坑を調査してきた(「平和学習の旅」調査団による訪中調査はコロナ騒動のため2020年以降は残念ながら中断している)。そして、その成果を、『万人坑を訪ねる』(緑風出版、2013年)から『南京大虐殺から雲南戦へ』(花伝社、2024年)に至る7冊の書籍にまとめ、全てを出版し世に問うている。また、「平和学習の旅」調査団に参加する他の団員も、中国各地で調査してきた成果を基に講演会や展覧会を開催するなど、日本の侵略犯罪の実相を知らせる活動を全国各地で展開している。 それで、「平和学習の旅」調査団の9回の訪中のうち7回の訪中に同行し(残りの2回は代理の研究者に同行させ)現地で熱心に指導してくれたのが、冒頭で紹介している李秉剛教授だ。そして、2019年までに実施した9回の中国現地調査を一つの区切りとし、その顛末を、「平和学習の旅」調査団の活動を詳細に承知している李秉剛教授がまとめ、2023年に新刊書『有这样一些日本人』として出版したという次第だ。 李秉剛教授の狙いは、中国に対して犯した侵略の史実を否定し、加害に対する賠償はおろか謝罪も反省もしない日本にあって、中国の各地をわざわざ訪れ日本による侵略犯罪・加害の実相を調査し、その成果を日本で公表(宣伝)し続ける「変な」日本人がいることを中国の人々に知らせることだ。そんな狙いを李秉剛教授は、『こんな日本人がいる(有这样一些日本人)』という書名に端的に反映させている。 さて、それで思い出すのは、2024年9月18日に中国の深圳で起きた、日本人児童が殺害される事件だ。この事件が起きた9月18日は、日本が中国の東北(満洲)への侵略を開始した柳条湖事件の日であり、中国では「屈辱の日」として記憶されている。そして、深圳の日本人児童殺害事件の背景には、日本による侵略で深刻な被害を受け祖父母や父母や家族を殺傷された中国の人たちの日本に対する「怨み」があると考えられている。 それで、日本に対するそのような「怨み」が、日本の敗戦から既に80年が過ぎようとしているのに中国の人たちの心の中にいつまで経ってもわだかまり続けるのは、加害者である日本の政府と指導者が侵略・加害の史実を認めず、反省もせず、謝罪も賠償もしないからだ。そして、そんな日本の政府と指導者をいつまでものさばらせ続けていることが、戦後世代の私たちの「戦争責任」であり「侵略責任」なのだと思う。私たちが真摯に反省し変わらなければ、中国と日本の人たちの心からの和解は実現できないだろう。 歴史認識に関わるこのような問題が、現在の日本と中国の関係を考える際の根底にあり、そこに、中国を敵視するアメリカの属国に既に成り下がっている日本が、中国を力で封じ込めるための軍事力を一気に爆発的に増強するという悲しい現実が重なるので、日本を嫌う中国人がこのところ激増している。このことは、最近の世論調査からも明らかだが、現在の日本と中国の関係はそういう厳しい情況にある。 それゆえ、中国に対する日本の侵略責任・加害責任に向き合う「変な」日本人もいることを紹介する李秉剛教授の『有这样一些日本人』が、中国の人たちの「怨み」やわだかまりをほんの少しでも和らげてくれることを願うばかりだ。 (注)日中15年戦争期に主に日本の民間企業により中国本土において強制労働を強いられた中国人被害者は4000万人にもなり、そのうち約1000万人が死亡したと推定される。その膨大な数の犠牲者が埋められた「人捨て場」を中国の人たちは「万人坑」と呼んでいる。そして、多数の万人坑が今も中国の全土に現存している。 2024年12月22日 「万人坑」とはなにか 標題の講演会が、「カナダ九条の会」の主催により2024年12月13日(カナダ時間)(日本時間では12月14日)にオンラインで開催されました。事前の参加登録者は200名を超え、当日に同時視聴する人も100名を優に超えました。その中に、カナダと日本だけでなく、アメリカや韓国や台湾やラオスから参加する人がいることも確認しました。そして、チャットで受け付けた質問も非常にたくさん寄せられ、視聴者の関心の高さを実感することができました。素晴らしい講演会を実現してくれた「カナダ九条の会」の皆さんに感謝しています。 それで、講演会の記録映像(日本語字幕版)がYouTubeで公開されています。 YouTube のURLは ⇒ https://youtu.be/8OVFAoQurNs この映像は、公開期間内なら、参加登録した人だけでなく誰でも見ることができるので、公開期限の2025年1月18日までに視聴してください。それで、公開するのは講演本体だけで、質疑(Q&A)は含まれていません。 2024年12月21日 「ジェンダー読書会なごや」の主催で12月7日に名古屋市内で開催された学習会「中国人強制労働・万人坑を辿る」に18名(主催者側を除く)の人が参集し、話題提供(講演)のあと質疑を行ないました。しかし、時間の制約もあり、ほとんどの質問(質問票)に答えることができませんでした。それで、提出された質問(質問票)への回答を学習会終了後に文書にまとめ主催者に届けました。その回答文書と、学習会のようすの簡単な紹介を当ウェブサイトに掲載したので下記より参照してください。 ⇒ 質問(質問票)への回答 ⇒ 学習会のようすの簡単な紹介 2024年11月20日 「万人坑」とはなにか ~南京大虐殺の日に学ぶ中国人強制労働~ オンライン講演会の御案内 「カナダ9条の会」の主催で、標題のオンライン講演会が開催されます。開催日時は日本時間の12月14日(土)午前10時からで、無料で、どなたでも参加できます。是非、御参加ください。 開催日時:日本時間では、2024年12月14日(土)午前10時~ カナダ時間では、2024年12月13日(金)午後5時(太平洋時間);午後8時(東部時間) 場所 :オンライン開催(御自宅など都合の良いところから参加してください) ![]() 講演 :青木茂 以下、主催者からの案内です。 「カナダ9条の会」主催、ピースフィロソフィーセンター・Nikkei Vancouver for Justice 共催オンライン講演会の御案内です。北米や中南米の人たちにも参加しやすい時間帯となっています。ぜひご参加ください。リアルで参加できない場合、登録した人には事後録画を送ります。参加費は無料です。 ⇒ 申し込みリンク:https://tinyurl.com/4rhz99t7 「万人坑」とはなにか ~南京大虐殺の日に学ぶ中国人強制労働~ 2024年12月13日は、南京大虐殺87年を記憶・追悼する日です。南京大虐殺は、大日本帝国が中国に対して行なった残虐行為の代表的なものですが、これだけ残酷な事件でも「氷山の一角」だったのです。 日本の1931年から45年までの侵略戦争の間、中国全土で日本企業は、炭鉱や鉄鉱などの鉱山や軍事基地やダムなどの建設現場などに中国人を大量に連行して強制労働させ、過労・飢え・衰弱などで亡くなった人たちを山野などに捨てました。その「人捨て場」は「万人坑」と呼ばれます。「万人坑」を専門に20年間調査研究を行なってきた青木茂さんからお話を聞きます。 講師:青木茂さん 2000年に、内蒙古自治区のハイラル近郊にある沙山万人坑を訪問して以来、これまでに中国の42箇所の万人坑を現地で調査してきた。著書は、『南京大虐殺から雲南戦へ』(2024)・『中国に現存する万人坑と強制労働の現場』(2022)・『万人坑に向き合う日本人』(2020年)・『華南と華中の万人坑』(2019)など多数。 青木さんの仕事についてはHPを参照 ⇒ http://yaris9304.starfree.jp/ 申し込みリンク ⇒ https://tinyurl.com/4rhz99t7 問い合わせ先 ⇒ peacephilosophycentre@gmail.com Satoko Oka Norimatsu Director, Peace Philosophy Centre (http://peacephilosophy.com) Editor, the Asia-Pacific Journal: Japan Focus (https://apjjf.org/Norimatsu-Satoko) Founding member of Article 9 Canada/Vancouver Save Article 9 Satoko's bio and books: https://peacephilosophy.blogspot.com/p/blog-page_16.html 2024年11月6日 ジェンダー読書会なごや PRESENTS 直面する学習会 ![]() ―とにかく「人命軽視」の時代でやんした とくに満州を占領し日本が満洲国を誕生させると 満州の人を奴隷のように扱い労働させたから どんどん死んで死体をすてる穴、 「万人坑」というのが各所にできたほどだった。 水木しげる『戦争と日本』より― 標記の学習会が、「ジェンダー読書会なごや」の主催により、土曜日の夜の時間帯に名古屋市内で開催されます。ぜひ御参集ください。 ![]() 日時 :12月7日 (土) 19:00~21:00 場所 :touten bookstore(名古屋) ⇒ https://www.touten-bookstore.net/ 参加費 :無料 (またはカンパ500円) 定員 :15名 参加を希望される方は、下記ページにある「イベント詳細」蘭の「申込方法」に従い、参加を申し込んでください。 ⇒ https://www.touten-bookstore.net/s/stories/24127 2024年10月10日 当ウェブサイト「万人坑を知る旅」の閲覧数が10月9日に5万回を超えました! 多くの皆さんから高い支持をいただいていることに感謝します。これを機に、さらに広範な方々から閲覧・支持してもらえるよう内容の充実と広報に力を入れたいと思います。そして、皆さんからも当ウェブサイトの「宣伝」「広報」に御支援・御協力いただけると有り難いです。よろしくお願いします。 それで、当ウェブサイトの主題である「中国本土(大陸)における強制連行・強制労働」についてですが、その被害規模は、強制労働させられた被害者が4000万人にもなり、そのうちおそらく1000万人が死亡しています。その1000万人もの犠牲者が捨てられた「人捨て場」は中国各地の至る所に今も数えきれないほど現存していますが、その「人捨て場」を中国の人たちは万人坑(まんにんこう)と呼んでいます。 さて、「中国本土(大陸)における強制連行・強制労働」は、ナチスのユダヤ人ホロコーストによる犠牲者600万人を遙かに上回る1000万人規模の犠牲者を生み出していますが、この史実が日本ではほとんど認識されていません。その原因は、この問題を研究している専門家や研究者が日本にいないことだと私は考えています(専門家や研究者を御存知の方がおられたら教示いただけると助かります)。そして、この問題が研究されていないのは、近現代史に関わる研究者や学会の怠慢だと思っています。 侵略の本質である経済的略奪(金儲け)の根幹を支えた強制連行・強制労働について日本で認識を深め、謝罪し、できる限りの補償を行ない再び過ちを繰り返さない日本にすることが、中国・韓国・朝鮮をはじめとするアジア各国の人たちと本当の友人になるために不可欠だと思います。そのため、当ウェブサイトへの御支援・御支持をよろしくお願いします。 2024年9月27日 (転載・転送歓迎) 重版出来! 『中国に現存する万人坑と強制労働の現場 ― ガイドブック・初めて知る万人坑』 花伝社刊 第2刷発行の御案内 ![]() それで、まず、本書の主題である「中国本土(大陸)における強制連行・強制労働」についてですが、その被害規模は、強制労働させられた被害者が4000万人にもなり、そのうちおそらく1000万人が死亡しています。その1000万人もの犠牲者が捨てられた「人捨て場」は中国各地の至る所に今も数えきれないほど現存していますが、その「人捨て場」を中国の人たちは万人坑と呼んでいます。 そして、本書の第一部では、万人坑と強制労働に関わる個々の現場の説明を見開きの2ページ(右ページに解説、左ページに写真)にまとめ、合わせて28カ所の現場を紹介し、第二部に、中国本土における強制労働と万人坑の全体像を概観する解説を収録しています。これにより、『ガイドブック・初めて知る万人坑』という副題に示すように、本件主題に関する格好の入門書兼解説書に仕上げることができたと思っています。さらに、参考文献を数多く示すことで、より詳しく知りたい人の要望に応えることができるように配慮しています。 本書は、近所の本屋さんで購入(注文)していただけば定価880円で入手できます。あるいは、お届け先の住所を当ウェブサイトの「メールフォーム」から連絡いただけば、税金・送料不要の本体価格800円で郵送にてお届けします(ただし、代金支払いのための郵便振替の手数料は負担してください)。 本書の普及に御支援・御支持をいただきたく、よろしくお願いします。 2024年7月27日 30組もの団体・グループが企画・出展する多様な展示、平和と戦争に関わる多彩な講演や芸能公演など盛りだくさんの内容で「愛知・平和のための戦争展」が今年も開催されます。ぜひ、お出かけください。 ![]() 10:00~17:00 場所 :市民ギャラリー矢田(名古屋市) 入場料:一般=500円 高校生以下・障がい者(介助者含む)=無料 詳細は、添付のチラシ(開催案内)を御覧ください。 (追伸1) 「平和を考え行動する会」は、「中国本土における強制連行・強制労働と万人坑」という主題で、4000万人が強制労働を強いられ1000万人が犠牲になったと推定される日中15年戦争時の中国本土における強制労働について展示・紹介します。 (追伸2)私が個人的にお薦めする講演会 8月15日(木)11:00~12:00 関東軍100部隊「関東軍軍馬防疫廠」 8月16日(金)10:00~12:20 わが青春つきるとも~伊藤千代子の生涯(有料企画) 8月17日(土)16:00~17:00 戦争と宗教 チラシ(開催案内)⇒(画像のクリックで拡大表示されます。) ![]() ![]() ![]() 2024年5月10日 日中友好協会大阪府連合会と同堺支部の主催で3月30日に大阪市内で開催された「万人坑問題の講演・学習会」に60名余の人が参集し、話題提供(講演)のあと、活発な質疑が続きました。しかし、時間の制約もあり、ほとんどの質問(質問票)に答えることができませんでした。それで、提出された質問(質問票)への回答を学習会終了後に文書にまとめ主催者に届けました。その回答文書と、学習会のようすを伝える記事を当ウェブサイトに掲載したので下記より参照してください。 ⇒ 質問(質問票)への回答 ⇒ 学習会のようすを伝える日中友好新聞記事 2024年4月12日 ![]() 日時:2024年5月4日(土)14:00~16:00 場所:かながわ県民センター パネル展会場内(参加無料) https://www.pref.kanagawa.jp/docs/u3x/cnt/f5681/kemmincentertop.html 演題:中国人強制連行・強制労働と万人坑(人捨て場) 講演:青木茂(中国人強制連行・強制労働と万人坑に関する著書多数) ![]() ・日中15年戦争における中国人犠牲者2100万人の半数=約1000万人は、 直接的には軍隊も武器も関わらない民間企業の営利活動の中で死亡しています。 ・「中国人強制連行・強制労働と万人坑(人捨て場)」は、 その民間企業の営利活動による1000万人もの犠牲者に関わる話であり、 中国侵略の本質である財閥・企業などの金儲けに関わる話です。 (参考)ナチのホロコーストによるユダヤ人犠牲者は600万人です。 本件は、それよりも被害規模が大きい重大な戦争犯罪です。 詳細は、本ミニ講演の案内書と開催案内(チラシ表裏)を参照ください。 ![]() 2024年3月13日 2024年3月10日付け『しんぶん赤旗』に『南京大虐殺から雲南戦へ』の書評が掲載されました。それで、赤旗の書評は、「著者が民間の博物館などを訪ね見聞した同戦の様相を紹介します」と結ばれていますが、本書の趣旨・狙いは、日本の侵略により多大な被害を受けた南京と雲南の今(現在)を紹介し、そこから日本の侵略責任・戦争責任を考えることです。ともあれ、たくさんの人に本書を手に取ってもらえることを期待しています。 『しんぶん赤旗』書評 ⇒ 2024年3月12日 日中友好協会大阪府連合会と同堺支部の主催で、標題の講演・学習会が大阪で開催されます。大阪を含む関西圏で万人坑の講演・学習会が開催されるのはコロナ騒動前になる2019年以来で、4年振りになります。大阪近隣の皆様、ぜひ御参集ください。 日時:3月30日(土)午後2時開始 場所:国労大阪会館(大阪市・天満駅近く) ⇒ http://kokuro-kaikan.jp/06/04_guide.pdf 講師:青木茂(中国人強制連行と万人坑に関わる著書多数) 参加協力費:800円 (詳細は 開催案内(下の画像,クリックで拡大) を参照してください。) (補足)万人坑という言葉は一般にはほとんど知られていないと思いますが、万人坑問題というのは、中国本土における中国人強制連行・強制労働の話であり、被害者が4000万人、そのうち犠牲者(死者)は1000万人だと講師(青木)は考えています。ナチのホロコーストの犠牲者600万人より多数の中国人を、軍隊(日本軍)ではなく、日本の民間企業が殺しているのではないかという重大問題です。 ![]() ![]() 2024年2月28日 ![]() 書籍に添えられている帯には次のように記されています。「2009年を初年度とする10年余の間に9次にわたり自費で中国を訪れ、万人坑・大虐殺・大空襲・細菌戦・慰安所など日本による中国侵略の跡(現場)を訪ね、日本が犯した罪行を現地調査を通して確認し、帰国後に討論会や講演会を開催したり書籍を出版するなどで日本の民衆に訪中成果を伝える日本人の仲間がいる」。また、この本には写真が数多く掲載されているので内容を理解しやすくなっています。 本書は日本の一般書店では扱われないと思われるので、中国書籍の取次ぎを行なってくれる専門書店などに注文することになりますが、ぜひ手に取って購読されることをお薦めします。なお、著者は李秉剛さん、出版社は世界文学出版社(香港)、言語は中国語、本体価格はHKD26.00あるいはRMB19.00です。 2024年1月26日
『南京大虐殺から雲南戦へ』![]() 惨劇の舞台で見た、侵略に対する中国の人びとの想いは? 日本による対中国全面侵略の初期に大虐殺が引き起こされた南京と、日本の敗戦を決定づけた雲南戦の舞台、拉孟・騰越・・・・・・。日中双方に忘れえぬ記憶を刻んだ二つの地を巡り、日本人の歴史認識と戦争責任を考える。 発売日はあくまで便宜上のもので、早い書店では2月3日あたりから並び始めることもあります。Amazonなどのネット書店では、すでに予約を開始しています。あるいは、表紙ページにある「メールフォーム」から当方に送付先を連絡いただけば、送料不要・悪税不要の本体価格1700円でお届けします(ただし、払込取扱票(郵便振替)による代金支払いの手数料は購入者の方で負担してください)。 今年もよろしくお願いします 2024年1月1日 世論調査結果と選挙結果が同じにはならない「不思議の国」 アメリカの顔色をうかがいアメリカの御機嫌とりに汲々とし、さらに、金づる(スポンサー)である財界・金持ちの言いなりになるだけの岸田自公政権に対する評価はガタ落ちになり、内閣支持率が長らく低迷を続けてきました。 そこに、日本共産党が発行する新聞『赤旗』が暴露した政治資金パーティーをめぐる疑惑が発端となって自民党の違法な裏金づくりが人々に広く知られることになり、岸田自公政権の評判は地に落ちました。最近の調査では内閣支持率がいずれも20パーセント程度に落ち込み、20パーセントを下回る結果も複数の調査で出ています。 それで、常識的に考えれば、自公政権は選挙で追放され新しい枠組みの政権が生まれるのがあたりまえですが、そうはならないのが「不思議の国」日本の悲しい現実です。 そうはならない原因は、まず何より、自公政権による長年の悪政のとばっちりをまともに受け日々の生活に困窮している、人口の多数を占める「主流派」の人たちの多くが選挙に行かないからです。そして、さらに、民意を無視する小選挙区制というデタラメな制度が「合法的」に存在しているからです。 小選挙区制は、大多数の民意を切り捨て、他より少しだけでも支持率の高い政党が全ての議席を占めることもできる最悪の選挙制度です。支持率が落ちたとはいえ、他の政党と比較すれば第一党であり続けるであろう自民党は、次の選挙でも分不相応な多数の議席を占めるのだと思います。残念ですが、そう予想することしか私にはできません。 南京大虐殺から雲南戦へ 日本の中国侵略から敗戦に至る足跡を巡る さて、日中戦争に関わる「題材」は山ほどありますが、その中から南京大虐殺と雲南戦を取り上げ、夫々の現場の今(現在)を考える標題の書籍『南京大虐殺から雲南戦へ』を2月上旬に花伝社から出版する予定です。本書の入手を希望される方は、表紙ページの「メールフォーム」から連絡してください。 それで、日本による対中国全面侵略の初期(1937年12月)に首都・南京を追われ南京大虐殺を許した中国国民政府は内陸奥地の重慶に逃れ、重慶を臨時首都として抗日戦争を戦うことになります。その国民政府に対するアメリカやイギリスからの支援を阻止し、東西両側から重慶を、そして中国全土を挟撃するため1942年5月に日本が発動したのが雲南戦です。しかし、その雲南戦で日本は中国に完敗し、アジア太平洋戦争における日本の敗北(敗戦)が決定的になりました。 日中戦争の流れを大きくとらえれば、南京大虐殺と雲南戦はこのように強い関わりがあるのだと思います。その南京大虐殺と雲南戦の夫々の舞台となった南京と雲南の今(現在)を、本書を通して皆さんに考えてもらうことができれば嬉しいことです。 敵基地攻撃を公言し、日本を「死の商人」国家に転落させる岸田自公政権 さて、日中戦争をはじめとする日本によるアジア侵略の戦争責任・侵略責任に私がこだわるのは、私たちの日本を再び侵略することがない国にしたいと思うからです。しかし、戦後最悪だったはずの安倍菅自公政権を引き継いだ岸田自公政権は、「国家安全保障戦略」など安保三文書を2022年12月16日に閣議決定し、憲法違反である敵基地攻撃能力の保有を公言し、日本を再び侵略国にする道をまっしぐらに突き進んでいます。 それで、「集団的自衛権」という名の集団的侵略権を2014年に一片の閣議決定で容認し、「安保法制」という名の戦争法を2015年に強行制定した日本は、世界最強かつ世界最悪の侵略国であるアメリカが勝手に引き起こす侵略戦争に自動的に参戦させられる国に既に成り下がっています。その日本が敵基地攻撃能力を保有するというのは、アメリカにとっての「敵国」をアメリカの属国としてアメリカのために攻撃する実力(軍事力)を持つということです。 そのため岸田自公政権は、イラクやアフガニスタンでアメリカが先制攻撃に使用した巡航ミサイル=トマホークを大量購入(爆買い)するなど敵基地攻撃のための最新鋭兵器を膨大に取りそろえることを公言し、2023年度からの5年間で43兆円もの軍事費をつぎ込みます。岸田自公政権が密室で勝手に決めたこの43兆円という金額は2022年度までの実績の1.5倍超(約6割増し)にもなる歴史的大軍拡であり、このまま実施されれば日本は(決定当時の為替レートで)世界第3位の軍事大国になります。そして、この莫大な軍事費は、福祉・医療・教育などを切り捨てて私たちの生存と生活を犠牲にし、さらに法外な大増税を課して捻出することになります。 そして2023年12月22日、つまり、政治資金パーティーをめぐる強制捜査と「大物」への事情聴取が進む国会閉会後の「どさくさ」の中で、武器輸出の規則を定めた「防衛装備移転三原則」と運用指針の改定を一片の閣議決定で岸田自公政権は強行しました。2014年に閣議決定した「三原則」で安倍自公政権が武器輸出路線に道を開き、岸田自公政権による今回の改訂(改悪)で、弾薬や戦闘機など殺傷兵器の輸出を本格化させ、日本を「死の商人」国家に転落させるのです。 自民・公明さらに維新と国民民主を追放しよう! 安保政策を大転換するこのような重大な事を、選挙で信を問うこともなく、国会で議論することもなく、世論調査で内閣支持率が20パーセントを下回る岸田自公政権が一片の閣議決定で強行するなどは許されることではありません。こんな理不尽な岸田自公政権を存続させ追放することもできないのは私たちの恥です。 自公政権を権力の座から放逐するには、道理の分かる立憲野党が結束するしかありません。そして何より、自公政権に虐げられ続けてきた人たちが自身のために選挙に行き自公以外に投票することが必要です。立憲野党の共闘による選挙を構築し、自民・公明さらに自公の補完勢力に成り下がった維新と国民民主を追放しましょう。 ともあれ、今年もよろしくお願いします。 ![]() 2023年12月17日 2023国家公祭開催 南京大虐殺から86年目の2023年12月13日に中国・南京の南京大虐殺遇難同胞記念館で犠牲者を追悼する式典=国家公祭が挙行され、全人代副委員長の李鴻忠氏は南京大虐殺について「国際法に明確に違反する暴行で、誰であれ、どのような勢力であれ、否定することのできない反人類的犯罪だ」と指摘しました(添付の12月14日付け「赤旗」を参照)。李鴻忠氏が批判しているのは、自民党首脳をはじめとする日本の歴史改竄主義者たちであるのは明白です。 南京大虐殺犠牲者を追悼する式典が、中央政府(国)が主管する国家公祭になったのは2014年からですが、国家公祭に格上げされた背景と、2015年と2016年の国家公祭を詳細に報告する現地ルポを収録する新著『南京大虐殺から雲南戦へ』(仮題)を2024年2月に花伝社から出版します。乞う、御期待! 12月14日付「赤旗」 ⇒
2023年9月18日 ![]() 『旅日』誌の当該ページ ⇒
2023年7月17日 35組の団体・グループが出展する多様な展示、平和と戦争に関わる多彩な講演や民族芸能公演など盛りだくさんの内容で「愛知・平和のための戦争展」が今年も開催されます。ぜひ、お出かけください。 ![]() 10:00~17:00 場所 :市民ギャラリー矢田(名古屋市) 入場料:一般=500円 高校生以下・障がい者(介助者含む)=無料 詳細は、添付のチラシ(開催案内)を御覧ください。 (追伸1) 「平和を考え行動する会」は、「中国本土における強制連行・強制労働と万人坑」という主題で、4000万人が強制労働を強いられ1000万人が犠牲になったと推定される日中15年戦争時の中国本土における強制労働について展示・紹介します。 (追伸2)私が個人的にお薦めする講演会 8月10日(木)14:30~15:30 戦争に反対したお坊さん 8月11日(金)15:00~17:00 つくられた「台湾有事」(有料企画) 8月12日(土)14:50~16:50 関東大震災100年(有料企画) チラシ(開催案内)⇒(画像のクリックで拡大表示されます。) ![]() ![]() ![]() 2023年7月3日 映画『老華僑は黙らない(仮)』 クラウドファンディング開始のお知らせ 映画『老華僑は黙らない(仮)』の完成に向け、花岡事件から78年目の2023年6月30日(金)からクラウドファンディングが開始されています。皆様からの絶大なる御支援をお願いします。 『老華僑は黙らない(仮)』クラウドファンディングの案内ページ ⇒ https://motion-gallery.net/projects/roukakyou-blues 映画『老華僑は黙らない(仮)』は、1939年に京都府丹波市美山で在日中国人2世として生まれ日本で暮らしてきた林伯耀(リン=ハクヨウ)さんが主人公のドキュメンタリー映画です。林伯燿さんは、小学校から大学まで日本で教育を受けて就職し、台湾にルーツを持つ妻の静子さん出会い、日本で家庭を築いてきました。 林伯燿さんは、戦争中に敵国人として差別と偏見の中で自身が育った経験から、戦争や差別や偏見の被害者に寄り添う活動を続けてきました。そして、歴史の中に埋もれていた「南京大虐殺」・「花岡鉱山強制連行」・「関東大震災後の虐殺」などの被害者を探し出し、彼らの心情に寄り添い、その責任の所在を問う活動を続けてきました。 2023年は関東大震災からちょうど100年です。現在起きているヘイトクライムや入管問題といった課題と地続きであり林伯燿さんが今注力している「関東大震災後の虐殺」を、この100年という節目に日本で大きく取り上げ、過去から学び共生の未来へつなげていくという取り組みもリアルタイムで取材しています。 ![]() 2023年5月3日 大府飛行場・中国人強制連行被害者を支援する会 「大府飛行場・中国人強制連行被害者を支援する会」第10回総会時に、記念講演「中国人強制連行・強制労働と万人坑(人捨て場)」が開催されます。「支援する会」総会を含め、会員以外の人も参加できますので、ぜひ御参集ください。 日時:2023年5月20日(土) 15:00~16:45 場所:名古屋市労働会館 ⇒ http://www.roren.net/roudoukaikan/ 講演:青木茂 (メモ) 記念講演は、「支援する会」総会(13:30~)の終了後に開催されます。 詳細は、添付している「大府・開催案内」を参照してください。 ⇒ 「大府・開催案内」 ![]() 2023年4月3日 ひしの九条の会・憲法9条をまもる瀬戸の会 共催 「ひしの九条の会」と「憲法9条をまもる瀬戸の会」の共催で、講演会『日本と中国 ~ 私たちが知らない近現代史』が開催されます。会員以外の方も参加できるので、関心のある人は御参集ください。 日時:4月22日(土) 午後2時00分 ~ 4時00分 場所:瀬戸市文化センター(愛知県瀬戸市) 演題:中国人強制連行・強制労働と万人坑 講演:青木茂(『中国に現存する万人坑と強制労働の現場』(花伝社)など著書多数) (参考) ・瀬戸市文化センターは右記を参照 ⇒ http://www.seto-cul.jp/culture-center/ ・講演会の詳細は案内チラシを参照してください。 ⇒ 『講演会の案内チラシ』 ![]() 2023年3月12日 九条の会・刈谷 憲法連続講座 九条の会・刈谷 学習交流会=「第65回 憲法連続講座」として、講演会『中国人強制連行・強制労働と万人坑(人捨て場)』が開催されます。会員以外の方も参加できるので、関心のある人は御参集ください。 日時:3月22日(水) 午後1時30分 ~ 4時00分 場所:安養寺(愛知県刈谷市) 講演:青木茂(『中国に現存する万人坑と強制労働の現場』(花伝社)など著書多数) (参考) ・安養寺は右記を参照 ⇒ https://yaokami.jp/1237485/ ・詳細は、『九条の会・刈谷 学習交流会のお知らせ』を参照してください。 ⇒ 『九条の会・刈谷 学習交流会のお知らせ』 ![]() 2023年2月25日 日中友好協会豊田支部・講演会 第15回・日中友好協会豊田支部総会の第一部として、記念講演『中国の万人坑を知っていますか』が開催されます。会員以外の方も参加できますので、関心のある人は御参集ください。 日時:3月19日(日) 午後1時30分 ~ 3時 場所:崇化館交流館(愛知県豊田市) 講演:青木茂(『中国に現存する万人坑と強制労働の現場』(花伝社)など著書多数) (参考) 第15回豊田支部総会は午後3時から引き続き開催されます。 崇化館交流館は右記を参照 ⇒ http://www.hm3.aitai.ne.jp/~ph10/ 詳細は「日中友好協会豊田支部たより」を参照してください。 ⇒ 日中友好協会豊田支部たより ![]() 2023年1月4日 『中国に現存する万人坑と強制労働の現場 ― ガイドブック・初めて知る万人坑』書評 『戦争と医学-第23巻』(2022年12月27日発行)に『中国に現存する万人坑と強制労働の現場 ― ガイドブック・初めて知る万人坑』の書評が掲載されました。評者は福島県立医科大学の末永恵子氏です。「直接的暴力あるいは構造的暴力の被害者に注視して加害責任を問う青木氏の姿勢は、被験者をいわば使い捨てにした医学をふり返る視点からも学ぶべき点が多い」と末永氏は評価してくれています。 ⇒ 『戦争と医学-第23巻』書評 あけましておめでとうございます 今年もよろしくお願いします 2023年1月1日
敵基地攻撃を公言、「専守防衛」を投げすて安保政策を大転換 岸田自公政権は、「国家安全保障戦略」など安保3文書を(2022年)12月16日に閣議決定し、憲法違反である敵基地攻撃能力の保有を公言しました。 それで、「集団的自衛権」という名の集団的侵略権を2014年に一片の閣議決定で容認し、「安保法制」という名の戦争法を2015年に強行制定した日本は、世界最強かつ世界最悪の侵略国であるアメリカが勝手に引き起こす侵略戦争に自動的に参戦させられる国に既に成り下がっています。その日本が敵基地攻撃能力を保有するというのは、アメリカの属国としてアメリカにとっての「敵国」をその国の射程圏外からアメリカのために攻撃する実力(軍事力)を持つということです。 そのため岸田自公政権は、イラクやアフガニスタンでアメリカが先制攻撃に使用した巡航ミサイル=トマホークを大量購入(爆買い)するなど敵基地攻撃のための最新鋭兵器を膨大に取りそろえることを公言し、2023年度からの5年間で43兆円もの軍事費をつぎ込みます。 岸田自公政権が密室で勝手に決めたこの43兆円という金額は2022年度までの現行計画(実績)の1.5倍超(約6割増し)にもなる歴史的大軍拡であり、このまま実施されれば日本は世界第3位の軍事大国になります。そして、この法外な軍事費は、福祉・医療・教育などを切り捨て私たちの生存と生活を犠牲にし、さらに法外な大増税を課して捻出することになります。 安保政策を大転換するこのような重大な事を、選挙で信を問うこともなく、国会で議論することもなく、あらゆる世論調査で内閣支持率がわずか30%程度の岸田自公政権が一片の閣議決定で強行するなどは許されることではありません。こんな理不尽な岸田自公政権は追放するしかありません。道理の分かる立憲野党の共闘で、自民・公明さらに自公の補完勢力に成り下がった維新と国民民主を追放しましょう。 中国の旅 2022年も、新型コロナの大流行が治まらず国境を超える移動が世界中でかなり制限されたため、中国も含めて海外に出ることは一度もできませんでした。私が中国に行けないのは2020年から3年連続ということになります。新型コロナ騒動が克服され、自由に渡航そして訪中できる日常が早く戻ってくることを願っています。 それで、2020年から3年続けて12月13日に京都の東本願寺(真宗大谷派本山)で勤められた南京大虐殺犠牲者を追悼する(2022年の)平和法要に参列し、不再戦・平和への想いを新たにしました。そして、2023年こそは、12月13日に南京現地で挙行される南京大虐殺犠牲者追悼式典と世界和平法要に参列したいと思っています。 違法の二風谷ダムの上流に平取ダム建設を強行 北海道日高地方を流れる沙流川水系の額平川に半世紀余も前に二風谷ダムと一体で建設が計画された平取ダムが2022年11月に竣工しました。この平取ダムが、アイヌの聖地を蹂躙(じゅうりん)しアイヌモシリ(北海道)の自然を破壊する有害無益のダムであることは二風谷ダムと同様です。 それで、平取ダムと一体で建設が計画され1996年に先に完成した二風谷ダムは、萱野茂さんと貝澤正さん(貝澤耕一さんが後を引き継ぐ)が二風谷ダム建設の不当性を訴えた裁判で、二風谷ダムに関わる土地収用つまり二風谷ダムの建設は違法と断罪されました。さらに、その判決の中で、アイヌ民族は先住民族であるという判断が同時になされています。そして、1997年に下されたこの画期的な判決は、二風谷ダム裁判の最終判決として確定しています。 それにも関わらず平取ダムの建設は中止されず、半世紀余も前にでっち上げられたデタラメな計画に従い建設が強行されたのです。 有害無益の二つのダムに共通しているのは、まともな建設理由は何もなく、土建官僚の保身と出世と天下り先の確保のためだけに建設されたことです。つまり、巨額の費用が発生する土建工事をでっち上げ、天下りを受け入れる土建企業に多額の建設費を与えることこそがダム建設の真の目的だということです。 『中国に現存する万人坑と強制労働の現場 ― ガイドブック・初めて知る万人坑』 2021年に日中友好新聞で1年間連載した「中国本土に現存する万人坑と強制労働現場を訪ねる」に追加・加筆して標題の小冊子(ブックレット)にまとめ、2022年4月10日付で花伝社から出版しました。 その第1部で、万人坑と強制労働に関わる個々の現場の説明を見開きの2ページ(右ページに解説、左ページに写真)にまとめ合わせて28カ所の現場を紹介し、第2部に、中国本土における強制労働と万人坑の全体像を概観する解説を収録しています。これにより、「初めて知る万人坑」という副題に示すように、本件主題に関する格好の入門書に仕上げることができたと思っています。さらに、参考文献を数多く示すことで、より詳しく知りたい人の要望に応えることができるようにしています。 それで、中国本土(大陸)における強制連行・強制労働の被害者は4000万人にもなり、そのうちおよそ1000万人が死亡していると推定されます。被害規模がこのように甚大・膨大であるにも関わらず、残念なことにその史実は日本ではほとんど認識されていません。そういう情況の下で発行する今回の小冊子(ブックレット)を多くの人に講読していただき、日本による中国侵略の本質(核心部)とその凄惨な実態を知ってもらいたいと願っています。 本書は、近所の本屋さんで購入(注文)していただけば定価880円で入手できます。あるいは、当ホームページの表紙ページに掲示している「メールフォーム」からお届け先住所を連絡いただけば、税金・送料不要の本体価格800円で郵送にてお届けします(ただし、代金支払いのための郵便振替の手数料は負担してください)。 ともあれ、今年もよろしくお願いします。 2022年8月2日 36組の団体・グループが出展する多様な展示、平和と戦争に関わる多彩な講演やウクライナ支援の演奏会など盛りだくさんの内容で「愛知・平和のための戦争展」が今年も開催されます。ぜひ、お出かけください。 ![]() 10:00~17:00 場所 :市民ギャラリー矢田(名古屋市) 入場料:一般=500円 高校生以下・障がい者(介助者含む)=無料 詳細は、添付のチラシ(開催案内)を御覧ください。 (追伸1) 「平和を考え行動する会」は、「中国本土における強制連行・強制労働と万人坑」という主題で、4000万人が強制労働を強いられ1000万人が犠牲になったと推定される中国本土における強制労働について展示・紹介します。 (追伸2)私がお薦めする講演会 8月11日(木)11:20~12:30 国策としての満蒙開拓団 8月13日(土)16:00~17:00 戦争に反対したお坊さん 8月14日(日)11:00~12:30 不戦兵士・近藤一さんの一周忌をしのぶ会 チラシ(開催案内)⇒(画像のクリックで拡大表示されます。) ![]() ![]() ![]() 2022年5月17日 ![]() 学習(講演)内容は、日中友好新聞5月15日号で井上久士先生から、「中国大陸から日本へ連れてこられた約4万人の中国人強制連行については、中国人戦後補償裁判も行なわれ、ある程度知られています。他方、『満州』と日本軍占領地域での強制労働の実態については、日本ではほとんど知られていません」と紹介していただいた、中国本土における強制連行・強制労働の話です。 ぜひ御参集ください。 日時 :2022年5月28日(土)13時30分~ 場所 :アカデミー茗台(東京) 地下鉄丸ノ内線 茗荷谷駅下車 徒歩10分 資料代:500円 主催 :「平和を願う文京戦争展」実行委員会 電話:03-3828-2949(小竹さん) ⇒ 「平和を願う文京戦争展」学習会のチラシ 2022年5月12日 井上久士先生の書評 ![]() その書評の中で、「中国大陸から日本へ連れてこられた約4万人の中国人強制連行については、中国人戦後補償裁判も行なわれ、ある程度知られています。他方、『満州』と日本軍占領地域での強制労働の実態については、日本ではほとんど知られていません。本書は副題に『ガイドブック・初めて知る万人坑』とあるように、それを知るための格好な入門書です」と評価していただきました。 著名な歴史研究者である井上久士先生から「格好な入門書」だと評価してもらえるのは嬉しいことです。本書をぜひ手に取っていただき、日本ではほとんど知られていない中国本土における強制連行・強制労働という凄惨な史実を多くの皆さんに理解してもらえることを願っています。 ⇒ 日中友好新聞書評 2022年4月10日 『中国に現存する万人坑と強制労働の現場 出版の御案内 青木茂(著者) ![]() ![]() その第一部では、万人坑と強制労働に関わる個々の現場の説明を見開きの2ページ(右ページに解説、左ページに写真)にまとめ、合わせて28カ所の現場を紹介し、第二部に、中国本土における強制労働と万人坑の全体像を概観する解説を収録しています。これにより、「初めて知る万人坑」という副題に示すように、本件主題に関する格好の入門書に仕上げることができたと思っています。さらに、参考文献を数多く示すことで、より詳しく知りたい人の要望に応えることができるように配慮しています。 それで、中国本土(大陸)における強制連行・強制労働は、被害規模(強制労働被害者は4000万人!)が甚大・膨大であるにも関わらず日本ではほとんど認識されていません。そして、そういう情況の下で発行する今回の小冊子(ブックレット)を多くの人に講読していただき、凄惨な史実を知ってもらいたいと願っています。 本書は、近所の本屋さんで購入(注文)していただけば定価880円で入手できます。あるいは、お届け先住所を当ウェブサイトの「メールフォーム」から連絡いただけば、税金・送料不要の本体価格800円で郵送にてお届けします(ただし、代金支払いのための郵便振替の手数料は負担してください)。 本書の普及に御支援・御支持をいただきたく、よろしくお願いします。 2022年3月16日 「万人坑を知る旅」ホームページを、当初の webcrow.jpサーバーから starfree.jpサーバーへ移動(「転居」)します。それに伴い、新しい表紙ページのURLは下記になり、既に運用を始めています。 「万人坑を知る旅」ホームページ新URL ⇒ http://yaris9304.starfree.jp/ 従来の webcrow.jpサーバーでの運用は2022年3月31日(木)12:00で終了します。それで、お手元のパソコンの「お気に入りバー」などに従来のURLを登録いただいている方には、新しいURLに変更していただけるようお願いします。 あけましておめでとうございます 今年もよろしくお願いします 2022年1月1日 今の日本は、戦前の治安維持法下の暗黒時代と同じだ 2021年秋の衆院選に際し、政権交代・自公政権追放とまでは行かなくても、自民党と公明党の大敗には少々期待していました。しかし、結果は、自公とその補完勢力の圧勝という厳しく残念なことになりました。 この結果に対し、野党共闘は失敗だったと無責任に、あるいは悪意を持って発言する輩の声と、それを垂れ流すマスゴミの堕落した姿が目立ちますが、野党が共闘していなければ、結果はもっと悲惨なことになっていたでしょう。 それで、市民連合が提案する共通政策に野党各党が合意・署名し成立した今回の野党共闘は、野党各党間にある意見の違いは新政府に持ち込まないという立憲民主党と日本共産党の間の合意を含め、安部菅自公政権の悪政を根本的に転換させる素晴らしい取り組みでした。その野党共闘に恐れをなした輩が、野党共闘は失敗だったという大嘘をなりふり構わず撒き散らしているというのが現状です。 それにしても・・・、日本共産党に対する誹謗・中傷であれば何をやっても構わない、嘘でもデタラメでもどんなあくどい事でも許されるという日本社会の現状(風潮)は異常です。そんな状況の中で、労働運動(労働組合)の主要な全国統一組織の一つである連合の長が、日本共産党に対する何の根拠もない嘘・デタラメの誹謗中傷を恥ずかしげもなく言い放つに至っては何をか言わんや・・・です。 「戦争法」を強行「成立」させ、世界最強かつ最悪のテロ国家であるアメリカが勝手に引き起こす侵略戦争に自動的に参戦・加担する国に既になってしまっている日本は、安部菅自公政権時代を通して軍事費を膨大に増強し続け、侵略戦争に参戦・加担する軍事力の整備を着実に進めてきました。そして一方で、人びとの声を圧殺・弾圧するための治安維持法まがいの悪法を次々に制定し続け、2021年6月に強行制定された重要土地等調査規制法に至っています。 市民や野党からの真摯な批判の声を「批判ばかり」と逆に批判する悪意の輩のデタラメな声が幅をきかし、重要土地等調査規制法に至る治安維持法まがいの悪法が次々と制定され、日本共産党への誹謗中傷は嘘でもデタラメでも何でも許容されるという現在の日本は、命がけで侵略戦争に反対した日本共産党や、時の政府に異を唱える市民や学者らが徹底的に弾圧された戦前の治安維持法下の時代とうりふたつになっていて恐怖を覚えます。 こんな状況では、日本が侵略国家に再び転落する日はそう遠くないように思えます。だから、何としても現状を変える必要があります。そのためには、野党共闘による政権交代・自公政権追放しか解はありません。 元日本軍兵士・近藤一さんの想い めでたい正月の話題としてはあまりふさわしくないかもしれない話で恐縮ですが、元日本軍兵士の近藤一(はじめ)さんが2021年5月4日に逝去されました。享年101歳の大往生でした。 近藤さんは、1940年12月に20歳で徴兵されると直ぐに中国に派兵され、3年8カ月にわたり主に華北の山西省で中国人民に対し暴虐の限りを尽くしました。そのあと、1944年8月に所属部隊と共に沖縄に転戦した近藤さんは、強大なアメリカ軍と戦う最前線で理不尽な戦闘を強いられ、戦友のほとんどを殺されました。 このような経歴を持つ近藤さんは、1980年代の初めから2010年代の中頃まで、中国侵略と沖縄戦の無慈悲で残忍な実相を語り続けました。その近藤さんと近藤証言の掛け替えのなさを三つの観点から確認しておこうと思います。 その一つ目は、一般論(他人事)としての加害を「証言」するのではなく、自身と自身の所属部隊が中国で実際に行なった加害・悪行を証言し続けたことです。 二つ目は、自身の所属部隊が行なった(日本軍)性暴力と自身の強姦体験や慰安所通いも証言していることです。加害一般を証言する元兵士ですら極めて少数ですが、その中で日本軍性暴力を証言する人は更に少ない希有な存在なのです。 三つ目は、天皇を頂点とする「指導者」の侵略・加害責任を明確に指摘し断罪していることです。それで、歴史改竄主義者らからの執拗な攻撃にさらされる日本では、侵略戦争における加害・悪行を証言することは相当に難しく、天皇の侵略責任・戦争責任を指摘・断罪する人は命すら危うくなるという実情を理解しておいてほしいと思います。 そして、そんな近藤さんの原点であり終生想い続けたのは、「この国を二度と戦争への道へ加担させてはならぬ」ということです。近藤さんのこの想いをしっかりと受け継いでいきたいと思います。 なお、近藤一さんについて詳しく知りたい方は、拙著『日本軍兵士・近藤一 忘れえぬ戦争を生きる』(風媒社)を参照していただければと思います。 中国の旅 2021年も、新型コロナの大流行により国境を超える移動が世界中で制限されたため、中国も含めて海外に出ることは一度もできませんでした。私が中国に行けなかったのは、SARS騒動の2003年以来17年振りとなった2020年に続け2年連続ということになります。新型コロナ騒動が克服され、自由に渡航そして訪中できる日常が早く戻ってくることを願っています。 それで、(2021年)12月13日は、京都の東本願寺(真宗大谷派本山)で勤められた、南京大虐殺犠牲者を追悼する平和法要に参列し、不再戦・平和への想いを新たにしました。そして、2022年こそは、12月13日に南京現地で挙行される犠牲者追悼式典と世界和平法要に参列したいと思っています。とはいえ、新型コロナ騒動の克服を見通すことができず、どうなりますことやら・・・・・・。 中国本土に現存する万人坑と強制労働現場を訪ねる 日本中国友好協会が毎月2回発行している日中友好新聞に、「中国本土に現存する万人坑と強制労働現場を訪ねる」という標題で、2021年1月から12月まで24回連載しました。発行部数の多い日中友好新聞を通してたくさんの人に拙文を読んでもらえたことを喜んでいます。 それで、この連載の中で紹介した23カ所の万人坑と強制労働現場に、今回は紹介していない5カ所を加え、合わせて28カ所の万人坑と強制労働現場を紹介(解説)する小冊子(ブックレット)を花伝社から近いうちに出版する予定です(価格未定)。この小冊子には、中国本土における強制連行・強制労働について概観する一文も加えるので、分かりやすく読み応えのあるものになると思います。乞う、御期待! 既刊の『万人坑に向き合う日本人』『華南と華中の万人坑』『華北の万人坑と中国人強制連行』『日本の中国侵略の現場を歩く』(いずれも花伝社刊、本体価格1700円)などと併せ新しい小冊子を購読してみたいという方は、送付先を当方に連絡してください。悪税・送料不要の本体価格でお届けします。ただし、代金送付(郵便振替)の手数料は負担してくださいね。 ともあれ、今年もよろしくお願いします。 青木茂 2021年12月13日 日中友好新聞連載 「中国本土に現存する万人坑と強制労働現場を訪ねる」という表題で、日本中国友好協会が発行している日中友好新聞(毎月2回発行)に、2021年1月から12月まで24回連載しました。その全24回の連載記事と、最後のまとめの一文「連載終了に当たり」と、読者からの感想文を下記に掲載しています。 ⇒ http://yaris9304.starfree.jp/dk2.htm 上記にある各々の記事を選択(クリック)して参照してください。 2021年9月23日 「万人坑を知る旅」ホームページを、これまでの webcrow.jp から starfree.jp へ移動(「転居」)します。それに伴い、新しい表紙ページのURLは下記になり、既に運用を始めています。 「万人坑を知る」ホームページ新URL ⇒ http://yaris9304.starfree.jp/ 従来の webcrow.jp の運用もしばらくは継続しますので直ぐには支障はないですが、お手元のパソコンの「お気に入りバー」などに従来のURLを登録いただいている方には、適当なときに(早めに)新しいURLに変更していただけるようお願いします。 2021年8月18日 愛知平和のための戦争展は、8月12日から15日までの日程で開催され、無事に終了しました。コロナ騒動や悪天候などいろいろな悪条件の中で会場に足を運んでくれた皆さんに感謝しています。 それで、愛知戦争展のウェブ展示会は引き続き閲覧することができます。下記のURLから参照してください。 「平和を考え行動する会」の「中国本土における強制連行・強制労働と万人坑」 ⇒ https://sensoten.net/tenji/2-2-3-4 愛知平和のための戦争展/ウェブ展示会の表紙 ⇒ https://sensoten.net/tenji 2021年8月9日 開催案内 30回目の開催になる「愛知・平和のための戦争展」が8月12日から15日まで開催されます。その中で、「不戦兵士・近藤一さんを語り継ぎしのぶ会」が開催されるので、その概要を案内します。 「不戦兵士・近藤一さんを語り継ぎしのぶ会」 8月15日(日)13:00~14:00 話題提供:安川寿之輔さん・宮城道良さん・青木茂さん 近藤一さん:中国侵略と沖縄戦に日本軍兵士として従軍 中国で中国兵数十名、沖縄でアメリカ兵十数名を殺傷 侵略への道を再び突き進む日本を憂い、 中国侵略と沖縄戦の実相を語り続ける (注意)「愛知・平和のための戦争展」の入場料500円が必要です。 「愛知・平和のための戦争展」については、 2021年7月28日付の案内を参照してください。 (参考)近藤一さんの逝去を朝日新聞が8月7日に報道し、 中日新聞も8月8日に報道しました。 そのうち、中日新聞の紙面は下記より参照してください。 ⇒ 2021年8月8日_中日新聞 青木茂著『日本軍兵士・近藤一 忘れえぬ戦争を生きる』風媒社 この本の案内を当ホームページに掲載しているので、下記を参照してください。 ⇒ 『日本軍兵士・近藤一 忘れえぬ戦争を生きる』 2021年7月28日 30回目の開催になる「愛知・平和のための戦争展」が8月12日から開催されます。詳細は下記案内(抜粋)と添付のチラシを参照してください。 それで、「平和を考え行動する会」は、「中国本土における強制連行・強制労働と万人坑」という主題で例年通りパネル展示を行ないます。また、今年は、「不戦兵士・近藤一を語り継ぎ偲ぶ会」に講師として参加し、話題を提供します。乞う、御期待! ![]() 日時 :2021年8月12日(木)~15日(日) 10:00~18:00(最終日は17:00終了) 場所 :名古屋市民ギャラリー矢田(ナゴヤドーム北側) 名古屋市営地下鉄 名城線「名古屋ドーム前矢田」下車 1番出口を南へ徒歩5分 入場料:一般500円 高校生以下、障がい者(介助者含む)無料 パネル展示「中国本土における強制連行・強制労働と万人坑」 終日開催=多くの時間に、質疑や説明に説明員が対応します。 講演会「不戦兵士・近藤一を語り継ぎ偲ぶ会」 8月15日(日)13:00~14:00 話題提供:安川寿之輔さん・宮城道良さん・青木茂さん 近藤一さん:中国侵略と沖縄戦に日本軍兵士として従軍 中国で中国兵数十名、沖縄でアメリカ兵十数名を殺傷 侵略への道を再び突き進む日本を憂い、 中国侵略と沖縄戦の実相を語り続ける ⇒ チラシ画像(画像のクリックで拡大表示されます。) ![]() ![]() ![]() 2021年6月17日 日中友好新聞連載 日本中国友好協会が発行している日中友好新聞で、「中国本土に現存する万人坑と強制労働現場を訪ねる」という表題の連載を2021年1月1日から始めています。それで、連載開始から半年が過ぎ、第12回まで掲載されたのを機に、改めて「万人坑の連載」について紹介します。 日中友好新聞は月2回(基本は毎月1日と15日)発行され、新聞が発行されたあと、当ウェブサイトに転載しています。その第12回として、6月15日号に掲載された東寧要塞万人坑を追加したので、下記をクリック(選択)して参照してください。 ⇒ 日中友好新聞連載 1932年に「満州国」を「建国」した日本は、ソ連との国境沿いに十数カ所の巨大要塞群を構築するため、建設要員として320万人余の中国人を徴用し、過酷な労働と工事完成後の集団虐殺で100万人余を死亡させました。そのうち、東寧要塞の建設では、数万人を死亡させたと考えられています。 2021年6月5日 『万人坑に向き合う日本人』の書評が、歴史教育者協議会が編集・発売する『歴史地理教育』誌の6月号に掲載されました。 その書評で、評者の半沢里史さんは、「・・・この本は『万人坑』に向き合いつづけてきた三人の方の話。三人がそれぞれのいきさつで『万人坑』を知り、その恐るべき事実から目をそむけることができなくなったが故に、こだわり、関わりつづけてきたことが語られる。青木さんのていねいな取材と精確な『史料批判』で淡々と叙述されているが、ときに手に汗にぎる人間ドラマである・・・」と紹介してくれています。 それで、半沢里史さんの書評を掲載したので参照してください。 ⇒ 半沢里史さんの書評 あと、書評で言及されている本多公榮氏の紹介文も併せて掲載しています。 本多公榮氏は、「日本の(世界の)歴史学者の誰もが明らかにしていなかったアジア太平洋戦争のアジア各国の戦死者数を、(東京の中学校ならではですが)受け持ちの中学生に各国大使館を回って調べさせ、明らかになるだけ明らかにした」教師で、その成果(記録)は、しばらくすると、あらゆるところで取り上げられるようになり、「歴史教育の成果が歴史学研究を塗り替えた」ということだそうです。 2021年2月5日 日中友好新聞連載 日本中国友好協会が発行している日中友好新聞で、「中国本土に現存する万人坑と強制労働現場を訪ねる」という表題の連載を、2021年1月1日から始めています。それで、日中友好新聞は月2回(基本は毎月1日と15日)発行され、新聞が発行されたあと、当ウェブサイトに転載していきます。下記をクリック(選択)し、参照してください。 ⇒ 日中友好新聞連載 2021年1月1日 あけましておめでとうございます 2021年もよろしくお願いします 野党連合政権を樹立し、菅首相と自公政権を追放しよう 安倍首相退陣のあとを引き継いだ菅首相が率いる自公政権のデタラメぶりは度を越しています。財界・業界との癒着・利権におもね(へつらい)コロナ対策をないがしろにする、専守防衛の原則を投げ捨て、憲法違反の敵基地攻撃=先制攻撃を可能にする大軍拡へ突き進む、森友・加計・桜をはじめとする巨大疑惑にはだんまりを決めこみひたすら逃げるだけ、日本学術会議への人事介入に象徴される言論の封殺・圧殺。安倍自公政権こそは史上最悪・最低の政権だと思っていたのに、それに輪を掛けてヒドイとなると、何をか言わんやという状況です。 菅自公政権が強行する「政治」は、強権的かつ独裁的な人事で官僚を屈服させ、私たち国民に対する説明とまともな議論を一切無視する傲慢なものであり、「新自由主義」なる弱肉強食の社会を強要・信奉する財界とアメリカにひたすら奉仕し続けた安倍自公政権と同じであることははっきりしました。 それで・・・、菅首相と自公政権に政治姿勢転換を期待することはできません。だから、小異はとりあえず脇に置いて野党が連合し、選挙で勝って菅自公政権を追放するしか道はありません。野党連合政権樹立に向けて力を合わせましょう。 中国の旅 2020年は、新型コロナの大流行により国を超える移動が世界中で制限されたため、中国も含めて海外に出ることは一度もできませんでした。私が中国に行けなかったのは、SARSで騒動になった2003年以来であり17年振りのことです。新型コロナ騒動が克服され、自由に渡航そして訪中できる日常が早く戻ってくることを願っています。 それで、12月13日は、中国と南京の皆さんと連帯しながら京都の東本願寺(真宗大谷派京都教区会館)で勤められた、南京大虐殺犠牲者を追悼する世界平和法要に参列し、不再戦・平和への想いを新たにしました。 『万人坑に向き合う日本人-中国本土における強制連行・強制労働と万人坑』 標記の本を2020年11月25日に花伝社から出版しました。万人坑と呼ばれる「人捨て場」に向き合う(魅せられた)3人の日本人のそれぞれの半生を通して、日中15年戦争の間におよそ4000万人の中国人が被害を受け約1000万人が犠牲になった中国本土(大陸)における強制労働の凄惨な実態にせまり、日本の侵略犯罪・戦争責任を告発しています。 日本でほとんど認識されていない中国本土(大陸)における強制労働に正面から向き合う本書をぜひ購読していただければと思います。全国のどの書店でも購入(注文)できますし、送付先を当方に連絡いただけば、悪税・送料不要の本体価格(1700円)でお届けします。ただし、代金送付(郵便振替)の手数料は負担してくださいね。 2020年12月17日 日本中国友好協会が発行している『日中友好新聞』に、「中国本土に現存する万人坑と強制労働現場を訪ねる」という表題で、2021年1月1日号から連載を始めます。その第1回で、「中国本土(大陸)における強制労働と万人坑」について全体像を紹介し、第2回からは、私が自身の目と耳で確認してきた、21世紀の今も中国の各地に現存している万人坑と強制労働現場を順々に紹介してゆきます。乞う、御期待! 『日中友好新聞』を購読されていない方には、この機会に購読を始められることをお薦めします。購読の申し込みについては、日中友好協会のホームページ(下記)で確認してください。 ⇒ https://www.jcfa-net.gr.jp/shinbun/shinbun.html (注)現在のホームページでは月3回発行と案内されていますが、 2021年1月からは月2回の発行に変更されるようです。 ![]() 2020年11月26日 日中友好協会稲沢支部・他 共催 「中国人強制連行・強制労働と万人坑」の講演会が下記のように開催されます。名古屋近辺のみなさん、名古屋周辺に遠征予定があるみなさん、ぜひ御参集ください。広い会場が準備されているので、少しは安心できるのではないかと思います。 日時:2020年12月5日(土) 午後1時30分から午後4時30分 場所:稲沢市勤労福祉会館(愛知県) 会費:無料(ただし、カンパをお願いします。) 講演:青木茂(平和を考え行動する会・会員) 主催:日本中国友好協会稲沢支部 治安維持法犠牲者国家賠償同盟稲沢支部 詳細は、添付の開催案内(チラシ)を参照ください。 2020年11月20日 中国人強制連行・強制労働と万人坑(人捨て場) ![]() 古都・京都にある、あの名高い立命館大学国際平和ミュージアムで表題の展示会を開催します。是非とも御参集・御観覧ください。 会期 :2020年12月1日(火)~12月22日(火) (休館日や開館時間は、添付の開催案内を参照ください) 場所 :立命館大学国際平和ミュージアム 2階 常設展示室内 見学資料費:大人400円 中高生300円 小学生200円 展示内容 「日中一五年戦争」時に、主に日本の民間企業によって約4000万人が中国本土で強制労働に従事させられ、そのうち1000万人近くが死亡し、万人坑とよばれる人捨て場に捨てられたといわれます。 本展では、中国本土における強制労働の苛烈な実態と、今も数多く現存している万人坑について紹介します。 補足 詳細は、添付の開催案内を参照ください。また、開催時間や休館日は変更される可能性があります。御来館の前に、立命館大学国際平和ミュージアムのホームページ(下記)で確認されることをお薦めします。 ミュージアム表紙 ⇒ https://www.ritsumeikan-wp-museum.jp/ ミニ企画展示案内 ⇒ https://www.ritsumeikan-wp-museum.jp/exhibition/mini/ 2020年11月15日 出版のお知らせ ![]() 日本の侵略・加害が生み出した負の遺産、万人坑。 中国全土に現存する万人坑に向き合う三人の日本人に迫る。 日中戦争時に日本の民間企業により強制労働させられた中国人は四〇〇〇万人、そのうち一〇〇〇万人が死亡したと推定される。犠牲者が捨てられた「人捨て場」は万人坑と呼ばれ、二一世紀の今も中国各地に数え切れないほど現存している。現地に通い続け、さまざまな関りを持ち続ける三人の日本人の半生を通して、万人坑が告発する日本の侵略責任を考える。 本書は、全国のどの書店でも定価(本体1700円+税)で購入できます。あるいは、当ウェブサイトの「メールフォーム」でお届け先を連絡いただけば、本体価格(税不要・送料不要)で郵送にてお届けします。本書の内容を含む詳細は、当ウェブサイト表紙ページの「本の紹介」欄を参照してください。 ⇒ 当ウェブサイト書籍案内 ![]() 2020年9月5日
真宗大谷派福井教区 公開講座開催の御案内 真宗大谷派福井教区が主催する公開講座が下記の要領で開催されます。日中15年戦争時に中国本土(大陸)で強行された、被害者が4000万人にもなる強制連行・強制労働の凄惨な実態について分かりやすく説明します。ぜひ御参集ください。 日時 :2020年9月19日(土)13:30~16:00 場所 :福井東別院(福井市花月1-2-36) 講演 :青木茂(平和を考え行動する会) 入場料:不要(無料) 主催 :真宗大谷派福井教区社会共生小委員会 電話:0776-21-4444(福井教務所) 詳細は、添付のチラシを参照してください。 2020年8月19日 みよし9条の会 勉強会 中国人強制連行・強制労働と万人坑(人捨て場) 「万人坑」の勉強会が、みよし9条の会の主催により下記の要領で開催されます。猛暑とコロナ騒動で愛知県もおだやかな情況とは言えませんが、コロナ感染防止対策を主催者はしっかりやってくれます。ぜひ御参集ください。 演題 :中国人強制連行・強制労働と万人坑(人捨て場) 講演 :青木茂さん 日時 :2020年8月29日(土)13:30〜15:40 場所 :みよし市立中央図書館 2階多目的室 愛知県みよし市三好町湯の前114 電話:0561-34-3111 参加費:無料 主催:みよし9条の会 連絡先:080-6903-5361(加藤さん) 090-5106-4938(扶滋倉さん) (追伸)あいち平和のための戦争展のWEB展示が公開されています。 下記のURLを参照してください。 WEB展示表紙 ⇒ https://sensoten.net/tenji 万人坑のページ ⇒ https://sensoten.net/tenji/2020_2_04 2020年8月7日 「あいち平和のための戦争展」は中止です! 新型コロナウィルスの感染拡大を受けて愛知県独自の緊急事態宣言が出されたため、「あいち平和のための戦争展」は中止になりました。楽しみにしていただいていた方には申し訳ありません。次の機会(来年の夏?)に来場いただけるのをお待ちしています。 なお、インターネット上で「ウェブ戦争展」が近いうちに開催されるので、下記のURLから入り、覗いてみてください。 ⇒ https://aichi-sensouten.jimdofree.com/ 2020年7月29日 あいち平和のための戦争展が、下記の要領で開催されます。コロナ騒動で大変な情況ですが、戦争展事務局は今のところ予定通り開催する意向です。感染防止に十分に配慮されたうえで、ぜひ会場に足を運んでください。 なお、「平和を考え行動する会」は、「中国人強制連行・強制労働と万人坑」という主題で例年通り展示します。 日時 :2020年8月13日(木)〜16日(日) 10:00〜18:00(最終日は17:00終了) 場所 :市民ギャラリー矢田(名古屋ドーム北側) 名古屋市営地下鉄「ナゴヤドーム前矢田」駅下車 徒歩5分 入場料:一般=500円 高校生以下、障がい者(介助者含む)=無料 ・詳細は添付のチラシを参照してください。 ・多彩な講演が予定されていますが、当方のお薦めは、 大東仁さんの「戦争に反対したお坊さん」(8月13日16:00から)です。 ⇒ チラシ画像4枚(画像のクリックで拡大表示されます。) ![]() ![]() ![]() ![]() 2020年6月4日 ミニ企画展示WEB公開のお知らせ 立命館大学国際平和ミュージアムで6月に開催を予定していた「中国人強制連行・強制労働と万人坑(人捨て場)」という主題のミニ企画展示は、新型コロナウィルス騒動に対処するため、会場(ミュージアム)での公開は中止になりました。 その代替として、立命館大学国際平和ミュージアムのホームページで、6月3日から6月末までミニ企画展示がWEB公開されます。下記のURLにて参照できるので、ぜひ覗いてみてください。 ミニ企画展示URL ⇒ https://www.ritsumeikan-wp-museum.jp/webexhibition/ 2020年4月24日 立命館大学国際平和ミュージアム ミニ企画展示は中止! 新型コロナウィルス騒動に対処するため、立命館大学国際平和ミュージアムは7月31日まで閉館されることが決定しました。これに伴い、6月に開催を予定していた「中国人強制連行・強制労働と万人坑(人捨て場)」という主題の企画展示は中止になります。展示を楽しみにされていた皆様には申し訳ありませんが、やむをえぬ事情ということで御理解ください。 このミニ企画展示を友人・知人に案内いただいていた方にはお手数をおかけしますが、開催中止の旨を友人・知人の皆さまに伝えていただければと思います。よろしくお願いします。 立命館大学国際平和ミュージアムからの案内 ⇒ https://www.ritsumeikan-wp-museum.jp/news/20200331/ ![]() 2020年4月7日 ミニ企画展示の御案内 大学が開設している平和博物館として有名な立命館大学国際平和ミュージアムで、「中国人強制連行・強制労働と万人坑(人捨て場)」という主題の企画展示を、ミュージアムの常設展示の扱いで実施します。日本ではほとんど知られていない中国本土(大陸)における強制労働の苛烈な実態と、今も数多く現存している万人坑(人捨て場)について紹介しますので、ぜひ御参集ください。 日時:2020年6月3日~6月30日 場所:立命館大学国際平和ミュージアム 主題:中国人強制連行・強制労働と万人坑(人捨て場) 詳細は添付のチラシ(開催案内)を参照ください。 ⇒ チラシ(開催案内) 2020年3月3日 歴史教育者協議会が発行している『歴史地理教育』誌の2020年3月号に『華南と華中の万人坑』の書評が掲載されました。評者の原幸夫さんは、「東アジア青少年歴史体験キャンプ」の主催者として活躍されている人です。 原幸夫さんの書評の全文を以下に掲載しておきます。 青木茂著
アジア太平洋戦争中の中国において、日本が侵略戦争とともに資源と労働力を大規模に掠奪し、数千万人もの被害者を生み出したことはほとんど知られていない。この戦争犯罪によって大陸の曠野に数知れない万人坑が出現したことも。著者は二〇〇九年から東北、華北各省の万人坑をめぐり、これまで3冊のルポルタージュで日本の侵略の実態と現況を報告してきた。続いて一四年には海南島、一六年にも長江流域を訪れ、被害者を追悼し現地の人びとと交流した。本書はその報告であり、万人坑に関する四冊目の著作である。 本書で海南島と安徽省淮南市の万人坑が紹介されているが、両者の現況は非常に対照的であることがわかる。海南島の石禄、田独鉄山での労働やインフラ工事で何万人もの労工が死亡し原野に遺体がうち捨てられたが、現在そこはダムの湖底となりあるいは沙漠の中に放置された状態にある。 他方、淮南市の大通万人坑教育館は美しい庭園といくつもの展示館が配置された施設をもち、「第一群国家級抗戦記念施設遺跡」に指定されている。市は六〇年代後半から発掘調査を始めたが、労工のサボタージュやスト、脱走という抵抗の事実が貴重な抗日戦争として評価され、愛国主義教育にとって意味を持つものとされたからであろう。見学者総数は一二〇〇万人を越える。 本書はまた日本軍による住民虐殺、都市爆撃、細菌戦の犠牲者(幸存者)の証言を多数収録している。しかし、数多くの万人坑の現場を踏んできた著者は、一貫して日本の企業による「残虐な迫害と無慈悲な搾取」を鋭く告発してきた。まさしく日本企業の責任は看過されてはならない。本書を推薦するとともに、日中の研究者による万人坑についての一般書も期待したい。 (原幸夫=はらゆきお・大阪歴教協) ⇒ 『歴史地理教育』2020年3月号の「読書室」のページ ![]() 2020年1月13日 福沢諭吉の(1万円札の肖像からの)引退を求める三者合同講演会機関誌『さようなら! 福沢諭吉』の第8号(2019年12月20日発行)に、拙文「中国人強制連行・強制労働と万人坑」が、8ページを占める大きな扱いで掲載されました。しかも、裏表紙に北票炭鉱万人坑の写真が、表紙裏面に大同炭鉱万人坑の写真が、それぞれ全面に色刷りで掲載されています。 ![]() さらに、主宰者の安川寿之輔さんは、福沢諭吉を近代日本の民主主義思想の偉大な先駆者だと天まで持ち上げた丸山眞男らの杜撰でデタラメで誤った「研究」の正体を暴き、福沢諭吉が実は近代日本のアジア侵略とアジア蔑視思想の先導者であったという事実を明らかにし世に知らしめた著名な学者であり、御存知の方も多いと思います。 それで、この『さようなら! 福沢諭吉』誌を購読してみたいという方は、お届け先の住所を小生のメール宛に連絡してください。連絡いただければ、小生から安川さんに取り次ぎます。 小生のメール ⇒ ![]() なお、購読料は、1年分(2冊)で1000円です。第8号からでも、次の第9号からでもOKです。また、バックナンバー(第1号~第8号)の購入も可能です。 ⇒ 『さようなら! 福沢諭吉』第8号の表紙と裏表紙 2020年1月11日 南京大虐殺犠牲者の遺体が大量に埋葬された地の一つである東郊合葬(埋葬)地を紹介するページを追加しました。日本軍の南京突入・占領から50年後の1987年12月に謝罪のため南京を訪ねた東史郎さんは、この東郊合葬地にも参拝し、南京攻略戦に従軍した自らの罪行を謝罪しています。 ⇒ 東郊合葬地 今年もよろしくお願いします。 2020年1月1日 2020年早々に日本は、侵略国であるアメリカに加担し、軍隊(自衛隊)の実戦部隊を中東に派兵する イラン核合意を一方的に反故にして離脱し、軍事的緊張状態を自らの都合で勝手に作り出したアメリカは、イランへの侵略・軍事攻撃をも目論む「有志連合」への参加をアメリカの同盟国に強要しました。この理不尽な要求に対し、ほとんどの同盟国は参加を拒否しましたが(これまでに参加を表明しているのはわずか6カ国だけ。実際に部隊を派兵しているのは1カ国に過ぎない)、安倍自公政権が君臨する日本は、アメリカの要求に唯々諾々と従い、自衛隊の実戦部隊を中東のアラビア半島沖(アラビア海)に派兵することを決めました。しかも、国会で追及されるのを避けるため、国会が閉会するのを待ち、2019年の年末ぎりぎりの12月27日に開催した閣議だけで派兵を強行するのです。 2020年1月から順次派兵される実戦部隊は、軍艦(護衛艦)「たかなみ」と軍用機(P3C哨戒機)2機で、隊員は260人規模(護衛艦が約200人、哨戒機が約60人)になります。さらに、アメリカ軍がバーレーンに置く米中央軍司令部に自衛隊から要員を派兵し「情報共有」することを明言しています。 安倍自公政権は、アメリカが勝手にでっち上げた「有志連合」に加わるわけではないという見え透いた嘘を並べ立てますが、今回の自衛隊実戦部隊の派兵は、「有志連合」の「センチネル(番人)作戦」が2020年1月に活動を本格化させることに歩調を合わせるものであり、トランプ米政権の対イラン「有志連合」への参加強要に応える派兵であることは明白です。 集団的侵略権(「集団的自衛権」)に基づく武力行使の容認を2014年7月1日に閣議決定し、2015年9月19日未明に戦争法(「安保法制法」)を「成立」させ日本を侵略国に変貌させた安倍自公政権は、アメリカ軍と一体になって侵略を実行する軍隊(自衛隊)の実戦部隊を海外(中東・アラビア半島沖)についに派兵するのです。 この異常事態に対し、主流マスゴミは安倍自公政権に迎合・忖度して批判を抑え、国民の大多数も無関心です。こんな無残な日本になぜ成り下がってしまったのでしょうか。 日本は、再び他国を侵略する国になった 安倍自公政権の下で、民意を無視して「粛々」と強行されてきたことをここで簡単に振り返っておきましょう。 2014年7月1日に安倍自公政権は、「集団的自衛権」に基づく武力行使の容認を、憲法を無視して閣議決定し、2015年9月19日未明に戦争法(「安保法制法」)を強行「採決」し、法として成立させました。最高法規の憲法に違反する法が成立するのであれば立憲主義は崩壊したということであり、日本はもはや法治国とは言えません。安倍自公政権が憲法も法律も無視し不当に支配する国になったのです。 戦争法は、11本の「安保関連法」を強引に二つにまとめた法律ですが、そのうち「国際平和支援法」は、それまでは個々の事案毎に必要とされていた特別措置法が無くても自衛隊を海外に常時派兵できるようにする海外派兵恒久化法であり、それまでは認められていなかった戦闘地域での後方支援(戦闘行為そのもの)を任務に加えることで戦争への直接参加を可能にする悪法です。 戦争法のもう一つ「平和安全法制整備法」は、それまでは想定していなかった治安維持活動を任務に加え、任務遂行のための武器使用を認め、武器使用を伴なう非国連統括型活動(国連が関与しない、あるいは承認しない軍事行動)への参加を容認しています。さらに、最も重大な問題は、アメリカが他国に侵略し戦争を始めたら、そのアメリカの侵略に日本が加担する集団的侵略権(「集団的自衛権」)を認めていることです。 でたらめな理由(大量破壊兵器を保有しているなど)をでっち上げてアフガニスタンやイラクを侵略し中東の現在の泥沼状態の元凶となり、1989年のパナマ侵攻(侵略)や、ベトナム侵略戦争(1975年にアメリカが敗退)の記憶もいまだに鮮明なアメリカは世界最強かつ最悪の侵略国家です。経済(金儲け)のためなら何とでも理由をでっちあげて武力侵略し、気に入らない他国を圧倒的な軍事力でねじ伏せるアメリカの実像は多くの人が認識していることでしょう。そのアメリカが勝手に引き起こす侵略戦争に、アメリカの「ポチ(犬)」に成り下がった(「ポチ」にしてもらったことを喜ぶ)安倍晋三が率いる日本が盲目的かつ積極的に参戦するのです。世界の多くの人々と国々が、日本はアメリカの属国にすぎないことを改めて確認したでしょう。 そして、アメリカの意のままに侵略を実行する戦力を着実に増強するため、新「防衛計画の大綱」と新「中期防衛力整備計画」を2018年12月18日に安倍自公政権は決定しています。この新中期防により、今後5年間の軍事費総額は、米軍再編経費などを除いても27.5兆円に膨れ上がり、福祉など私たちの生活と生存を犠牲にして捻出する軍事費は、F35戦闘機や陸上配備型迎撃ミサイルシステムなど超高額の(しかし欠陥だらけの)兵器をアメリカの兵器産業から購入することなどに費やされます。 国連を無視して、軍隊(自衛隊)の実戦部隊を海外派兵 集団的侵略権容認の閣議決定と戦争法の制定・施行により、アメリカが勝手に引き起こす侵略戦争に加担できる(加担させられる)法整備を完了させ、新「中期防衛力整備計画」により軍事力の一層の増強に目処を付けた安倍自公政権は、いよいよ満を持して、特定の国だけが勝手に組織し海外で実力行使する(国連が関与あるいは承認しない)多国籍軍に自衛隊の実戦部隊をついに派兵することになります。 その第一歩が、エジプトとイスラエルの国境地帯(シナイ半島)で活動する「多国籍軍・監視団(MFO)」への参画であり、陸上自衛隊の幹部隊員2名を司令部要員として2019年4月26日に派遣(派兵)しました。 シナイ半島のMFOへの自衛隊員派兵は、これまでの自衛隊派兵とは次元が異なります。つまり、2015年に制定された戦争法(「安保法制法」)の施行により、国連が関与しない(特定の国だけが勝手に強行する)「国際連携平和安全活動」への参加が可能になった自衛隊を、戦争法に基づき海外に実際に派兵する初めての事例になるのです。2017年に南スーダンから撤退したあとの最初の自衛隊海外派兵となるこの事例を前例とし、「国連の管理下」という制約から解き放された安倍自公政権は、海外でのもっと幅広い軍事活動に、もっと気ままに自衛隊(軍隊)を派兵するようになるでしょう。 そして、ついに、冒頭に記したように、イランへの侵略・軍事攻撃をも目論むアメリカが勝手にでっち上げた「有志連合」に加担するため、最新鋭の軍艦(護衛艦)と軍用機(哨戒機)を含む自衛隊の実戦部隊をアラビア半島沖に派兵することを安倍自公政権は2019年12月27日に決定したのです。 安倍自公政権の下で、再び他国と戦争する国、言葉を正確に言い直すと、再び他国を侵略する(侵略できる)国に既に変わってしまっている日本は、侵略国への歩みを確実に進めているのです。 日本を侵略国に変貌させる安倍自公政権を追放しよう! 韓国と朝鮮の融和が進展する世界の情勢を無視し、「朝鮮の脅威」をでたらめに吹聴し続け、世界の人々から異端視され世界の国々から孤立した安倍晋三と自公政権が強引に進める日本の軍事大国化・侵略国化を容認することはできません。しかし、侵略とは何か、侵略の実態はどうなのかということを総体としては知らない日本人が、安倍自公政権が進める軍事大国化・侵略国化の異常さに気づき、日本人の総意(多数意見)として異を唱えることは、残念ながら期待できそうもありません。 しかし、一方で、安倍自公政権に異を唱え、安倍晋三と自公政権を追放するため発言し行動している人々がたくさんいます。そういう大勢の人々の闘いに加わり、歴代政権の中でも最低・最悪の安倍自公政権を追放するため、私自身は微力でしかありませんが努力を続けようと思います。 『華南と華中の万人坑 - 中国人強制連行・強制労働を知る旅』 標記の本を、2019年8月10日に花伝社から出版しました。中国人強制連行・強制労働と万人坑(人捨て場)に関わる5冊目の本になります。 それで、前項までに記しているような酷い情況に日本があるので、微力ながらも侵略の実態を知らせる本書は、他の膨大な同様の書籍などと併せて貴重な存在だと(僭越ながら)自負しています。侵略の実態を知れば、二度と侵略してはならないと思うのは人として当たり前のことであり、そうであれば(侵略の実態を知れば)、日本を再び侵略する国に変えてしまった安倍自公政権を人々は許さないと思います。 そういうことなので、ぜひ本書を購読していただければと思います。全国のどの書店でも購入(注文)できますし、送付先を当方に連絡いただけば、悪税・送料不要の本体価格(1700円)でお届けします。 「万人坑を知る旅」ホームページ 中国本土における強制連行・強制労働の実態と、強制労働で犠牲になった中国人の遺体を捨てた万人坑(人捨て場)の現状などを「万人坑を知る旅」ホームページで紹介しています。 http://miyosi.webcrow.jp/ を参照してください。( google などで「万人坑を知る旅」で検索していただけば最初に表示されます。) 中国の旅 2019年2月に、中国西南の内陸部に位置する四川省と雲南省を訪ねる旅に出かけました。 そのうち四川省では、抗日戦争の史実などを展示している驚くほど広大で巨大な民間博物館である建川博物館や、成都の古くからの街並である寛窄巷子や、観光客にとってはパンダ専門の動物園のような施設であるパンダ繁育研究基地を訪ねました。また、雲南省では、日中戦争時に日本軍守備隊が玉砕・全滅した拉孟(松山)や騰越(騰冲)の戦跡などを訪ねました。それで、ここでは、日中戦争における雲南戦について説明しておこうと思います。 1937年7月に引き起こされた日本による中国全面侵略により首都・南京を追われた国民政府(蒋介石政権)は、武漢を経て内陸部奥地の重慶に首都を移します。その、重慶に移った国民政府にアメリカやイギリスが武器などの支援物資を輸送し支援するため援蒋ルート(道路など)が幾つか造られますが、そのうち最も重要なルートが、当時はイギリスが支配しているビルマの北中部から国境を越えて中国の雲南省西部に入り重慶に至るビルマルート(滇緬公路)です。雲南戦は、ビルマルートを巡る日本と中国(および米英)の攻防戦ということになります。 さて、ビルマルート(滇緬公路)は、国民政府が重慶に移った1938年のうちに建設され開通しますが、1941年12月に米英に宣戦布告した日本は、1942年5月にはビルマ全土を制圧し、ビルマ側から国境を越えて中国・雲南省西部に侵攻してビルマルートを遮断します。 これに対し、中国と米英軍は、4万人の中国兵を動員し1944年6月にビルマルート奪回作戦を開始します。そして、ビルマルート上の要衝に配置されていた日本軍の拉孟守備隊1300名が9月7日に、騰越守備隊2000名が9月14日にそれぞれ玉砕・全滅します。また、第56師団歩兵司令部が置かれていた龍陵も壊滅し、中国軍が日本軍を敗走させ雲南戦は9月に終了します。 そのような激戦地である雲南省に入り、日本軍守備隊が全滅した拉孟(松山)・騰越(騰冲)のほか、龍陵や第56師団司令部が置かれた芒市を、雲南戦の著名な研究者である遠藤美幸さんらといっしょに訪ねました。南洋の孤島で玉砕・全滅した日本軍部隊は少なくないですが、陸上の戦地で日本軍部隊が全滅する例はめずらしいと思います。 青木茂 2019年12月22日 仁愛女子高校(福井市)の探求講座「国際・平和友好について考える」に招聘され、受講を希望する23名の生徒に、「中国人強制連行と万人坑」という主題で12月18日に授業(講義)をしました。 それで、受講するのは1年生ということなので、授業(講義)の最初に、基礎的な史実について質問するところから始めました。私が出した質問は以下の3つです。 問1:アジア太平洋戦争で日本が負けたのは何時(いつ)ですか? どの国に負けたのですか?(日本と戦ったのはどの国ですか?) 問2:後にアジア太平洋戦争に拡大する侵略を 日本が始めたのは何時(いつ)ですか? 日本が最初に侵略したのは、どの国ですか? 問3:アメリカ・イギリスなどが アジア太平洋戦争に参戦するのは何時(いつ)ですか? このうち、問1の敗戦日については3割から5割くらいの生徒は知っていても、相手国の一つとして中国を挙げる生徒は一人もいないだろうと思っていました。問2と問3については、知っている生徒は皆無だろうと予想していました。そして、結果は、問1の敗戦日を知っている生徒すら一人もいませんでした。問2と問3についても、予想通り一人も知りませんでした。 そういう生徒に、「中国人強制連行と万人坑」という、大学生はおろか社会人でも(失礼ながら教師でも)ほとんどが知らない主題で話をしましたが、授業の成果(結果)は満点でした。一通りの話を終えたあとの質疑で、的確な質問を生徒が投げかけてくるので、話をきちんと理解してくれていることが良く分かりました。質疑まで終えたあと、感想文を全員が書いてくれましたが、彼女らの感想文を読むと、相当に深く話を理解してくれていることが分かります。 アジア太平洋戦争の敗戦日すら知らない高校1年生ですが、きちんと話をすればきちんと理解してくれるのです。若者のみずみずしい感性を嬉しいと思うと同時に、生徒らに史実をきちんと伝えることができていない大人と社会の責任を痛感せざるを得ません。仁愛女子高校での授業は貴重な経験になりました。 それで・・・、興味を持ってくれる皆さんに生徒の感想文を(もちろん個人名は伏せて)全て公開します。目を通していただければと思います。 ⇒ 生徒の感想文 [01] [02] [03] [04] [05] [06] [07] [08] [09] [10] [11] [12] ![]() 2019年12月5日 日中友好協会兵庫県連合会が主催し10月27日に開催された万人坑に関わる講演会を紹介する記事が、「『万人坑』の実態明らかに」という見出しで日中友好新聞(12月5日付)に掲載されました。その中で、「強制連行・労働は中国全土で4000万人と紹介され大ショック!」という参加者の感想も紹介されています。詳細は、添付の記事を参照してください。 ⇒ 日中友好新聞記事 中国本土における「中国人強制連行と万人坑」に関わる学習会や講演会の開催を検討してみたいと思われる方は、下記のメール宛に気軽に相談を持ちかけてください。日時などが折り合えば、どこにでも出向き、豊富な映像を用いて説明します。 メール ⇒ ![]() 2019年11月16日 ![]() 第2回 中国人俘虜殉難者日中合同慰霊法要 日時:2019年11月18日(月) 10:30~ 受付 11:00~ 法要 場所:一乗院(東京・深川) 第2回 中国人俘虜殉難者日中合同追悼の集い 日時:2019年11月19日(火) 9:00~ 靴並べ 11:00~ 集い ![]() ![]() それぞれ詳細は、添付の案内チラシを参照ください。 18日:慰霊法要 ⇒ 表面 19日:追悼の集い ⇒ 表面 ⇒ 裏面 ![]() 2019年10月22日 『赤旗』(10月20日)に『華南と華中の万人坑』の書評が掲載されました。評者の井上久士氏は著名な歴史研究者ですが、赤旗書評での肩書は日中友好協会会長とされています。井上氏は書評の最後を、「何より本書は(日中戦争)犠牲者への誠実な慰霊である」と結んでくれています。拙著が井上氏に高く評価されているのは嬉しいことです。 『赤旗』書評の全文は下記を参照ください。 ⇒ 『赤旗』書評 2019年10月21日 立命館大学の藤岡惇名誉教授が担当される「平和学入門」講座で、「中国人強制連行・強制労働と万人坑(人捨て場)」という主題で10月29日に講義をします。経済系の学生を中心に200名くらいが受講するようです。立命館大学の「平和学入門」講座では、今年4月の講義に続いての講演になります。 それで・・・、多人数が出席する大教室での講義なので、もぐりの「学生」の聴講も可能です。立命館大学の「平和学入門」講座と万人坑に興味がある方は是非御参集ください。 日時:10月29日(火)14:40~16:10 場所:立命館大学琵琶湖草津キャンパス コラーニング棟1階 C108教室 (経済学部事務室棟(アドセミナリオ)の隣の 4階建ての大講義室棟の1階) 講師:青木茂 演題:中国人強制連行・強制労働と万人坑(人捨て場) 2019年10月19日 ![]() 日中友好協会兵庫県連合会が主催する標記講演会が10月27日に開催され、「中国人強制連行・強制労働と万人坑」という演題で話題を提供します。神戸・大阪近隣のみなさま、神戸方面に遠征予定があるみなさま、ぜひ御参集ください。 日時 :2019年10月27日(日) 午後2時~ 会場 :兵庫勤労市民センター 講演 :青木茂 演題 :中国人強制連行・強制労働と万人坑 参加費:1000円(高校生以下は無料) 詳細は、添付の開催案内(チラシ)を参照ください。 ⇒ 開催案内(チラシ) ![]() 2019年10月2日 「日中友好新聞」1面に! 「日中友好新聞」10月5日号の1面トップに、拙文「華南と華中の万人坑と中国人強制連行」と、8月10日に出版した新著『華南と華中の万人坑‐中国人強制連行・強制労働を知る旅』(花伝社刊)の紹介記事が掲載されます。拙文の最後は、「中国本土での強制労働被害者は全体で4000万人にもなるというのが私の結論である」と結んでいます。 「日中友好新聞」の1面などは下記を参照ください。 ・「日中友好新聞」1面 ・拙文「華南と華中の万人坑と中国人強制連行」などの原文 ・『華南と華中の万人坑』(花伝社刊)の紹介 ・当ウェブサイト書籍案内 2019年9月4日 ![]() アジア太平洋戦争の末期に強行された大府飛行場(愛知県)建設工事の強制労働で犠牲になった中国人被害者(殉難者)を追悼する11回目の式典が下記要領にて挙行されます。ぜひ御参集ください。 日時:2019年9月14日(土)午後2時より 場所:瑞雲山玄猷寺(愛知県東海市) 式典:第1部 法要 第2部 追悼式 第3部 追悼の音楽 詳細は添付のチラシを参照ください。 2019年8月10日 ![]() 安倍自公政権の下で侵略国家に変貌させられ、際限のない軍事力増強を進める日本を平和な国に戻すため、かつての日本によるアジア諸国に対する侵略の実態を知り、二度と侵略してはならないと新たに決意することは不可欠だと思います。当ウェブサイトを閲覧いただく皆さんに、侵略の実態を告発する本書をぜひ購入・御購読いただけるようお願いするしだいです。 ⇒ 当ウェブサイト書籍案内 2019年8月1日 ![]() 日時:8月15日(木)~18日(日) 10:00~18:00(最終日は17:00終了) 場所:名古屋市民ギャラリー矢田(名古屋ドーム北側) 名古屋市営地下鉄「ナゴヤドーム前矢田」駅下車 徒歩5分 入場料:一般=500円 高校生以下・障がい者(介助者を含む)=無料 おすすめ ![]() 講演会のおすすめ 多彩な講演が連日開催されますが、(小生の個人的かつ一方的な)おすすめは以下です。 8月15日 15:00~17:00 「日本移民の中国東北地方侵略の実態」 劉龍さん(中国・偽満皇宮博物院) 8月16日 13:00~14:00 「過去史清算‐植民地主義の克服をめざして」 岩月浩二さん・高橋信さん 8月17日 16:45~17:45 「戦争に反対したお坊さん」 大東仁さん(真宗大谷派円光寺住職) 8月18日 11:00~12:30 「要塞化される琉球弧‐軍事力や抑止力はいらない」 山城博治さん(沖縄) 詳細は開催案内(チラシ)を参照ください。 ⇒ チラシ表面 チラシ裏面 2019年7月12日 ![]() 日時:2019年7月30日(火) 午後1:30から 場所:立命館大学国際平和ミュージアム 講演:青木茂(日中友好協会・会員) 演題:中国人強制連行・強制労働と万人坑(人捨て場) 詳細は、開催案内(チラシ)を参照ください。 ⇒ 開催案内 2019年6月13日 「平和のための戦争展・喜多方」が下記の要領で開催されます。喜多方の近隣の方や福島・喜多方方面に遠征予定がある方は、ぜひ足を運んで御覧になってください。 ![]() ![]() 日程:7月4日(木)~8日(月) 5日間 午前9時~午後6時(最終日は午後4時まで) 会場:喜多方市厚生会館ホール 入場無料 おすすめ 1.特別展示という位置づけで「中国人強制連行と万人坑」の展示があります。 これまで、「愛知‐平和のための戦争展」で展示・公開され好評を博してきた「中国人強制連行と万人坑」のパネルの中から30枚が一挙に展示されます。愛知戦争展では1度に12枚を展示したのが最高であり、1回で30枚もの大量展示は初めてです。必見の価値があると思います。 2.遠藤美幸さん(東京都在住・研究者)が講演されます。 演題は「戦場体験を受け継ぐということ‐ビルマルート拉孟全滅戦の生存者を尋ね歩いて」で、7月6日(土)午後1時30分からです。 詳細は添付のチラシを参照ください。 ⇒ 案内チラシ(表面) 案内チラシ(裏面) 2019年6月11日 「撫順の奇蹟を受け継ぐ会・関西支部」の第8次訪中団が、8月26日から31日の日程で、撫順・瀋陽・金州・旅順・大連を訪れます。 ![]() ![]() 日本の侵略犯罪や万人坑に関心をお持ちの方は、関西支部第8次訪中団にぜひ御参加ください。詳細案内は添付のチラシを参照してください。 ⇒ 案内チラシ(表面) 案内チラシ(裏面) 2019年4月18日 立命館大学の藤岡惇名誉教授が担当される「平和学入門」講座で、「中国人強制連行・強制労働と万人坑(人捨て場)」という主題で4月29日に講義をします。この4月に入学したばかりの1回生を中心に200名くらいが受講するようです。 天皇の代替わりなど完全に無視し、大元帥ヒロヒトの侵略犯罪を断罪する講座を4月29日に開講する立命館大学と藤岡先生の心意気が嬉しいです。 それで・・・、多人数が出席する大教室での講義なので、もぐりの「学生」の聴講も可能です。立命館大学の「平和学入門」講座と万人坑に興味がある方は是非御参集ください。 日時:4月29日(月)14:40~16:10 場所:立命館大学琵琶湖草津キャンパス コーラニング棟Ⅰ 102教室 (経済学部事務室棟(アドセミナリオ)の隣の 4階建ての大講義室棟の1階) 講師:青木茂 演題:中国人強制連行・強制労働と万人坑(人捨て場) 2019年1月27日 「日中草の根交流会」が主催する公開学習会「日本の中国侵略の現場を歩く」が下記の要領で開催されます。京都と近郊にお住いの皆さん、「日中草の根交流」に関心をお持ちの皆さん、ぜひ御参集ください。 ![]() 日時 :2019年2月28日(木)18時45分開会 会場 :キャンパスプラザ京都 講演 :中国人強制連行・強制労働と万人坑(人捨て場) 青木茂(日中友好協会・会員) 資料代:1000円 詳細は下記の開催案内を参照ください。 ⇒ 開催案内 2019年1月18日 「辺野古の工事を県民投票まで中止するようホワイトハウスに要請する署名」が20万筆を超え、締め切りが延長されています。国際世論を動かす可能性がある署名です。下記の沖縄タイムズの記事に署名方法が説明されていて、簡単に署名できます。みなさんの署名をぜひ加えてください。 https://petitions.whitehouse.gov/petition/stop-landfill-henoko-oura-bay-until-referendum-can-be-held-okinawa 16万筆突破! 世界で広がる反辺野古基地への連帯 ホワイトハウス請願署名を始めたロバート梶原氏を直撃 今年もよろしくお願いします。 2019年1月1日 日本を侵略国に変貌させる安倍自公政権を追放しよう。 集団的侵略権(集団的自衛権)に基づく武力行使を容認する2014年7月1日の閣議決定と、2015年9月19日未明に強行成立させた戦争法(安保法制法)により日本を侵略国家に変貌させた安倍自公政権は、侵略を実行する戦力を着実に増強するため、新「防衛計画の大綱」と新「中期防衛力整備計画」を2018年12月18日に決定しました。 この新中期防により、米軍再編経費などを除いても、今後5年間の軍事費総額は27.5兆円に膨れ上がります。福祉など私たちの生活と生存を犠牲にして捻出する軍事費は、F35戦闘機や陸上配備型迎撃ミサイルシステムなど超高額の兵器をアメリカの兵器産業から購入することなどに費やされます。 韓国と朝鮮の融和が進展する世界の情勢を無視し、「朝鮮の脅威」をでたらめに吹聴し続け、世界の国々から孤立し世界の人々から異端視される安倍晋三と自公政権が強引に進める日本の軍事大国化は容認できません。次の参院選で野党を勝利させ、安倍自公政権を追放しましょう。野党を勝利させるため、野党間の「本気の共闘」を私たち市民が実現させることが不可欠です。 沖縄・辺野古に新軍事基地を作らせてはならない。 安倍自公政権は、沖縄県民の意志も願いも無視し、辺野古の埋立計画地域への土砂投入を始めました。沖縄に恒久軍事基地を新たに造ることは容認できないことであり、当事者のアメリカでも反対の行動が各地で生まれています。 その一つが、辺野古新基地建設の賛否を問う2月24日の沖縄県民投票まで辺野古での工事を停止するようトランプ米大統領に求める署名活動です。署名は既に十万筆に達し、米大統領府が対応について回答することが決定しています。沖縄県民の意向に寄り添う回答をアメリカから出させるため、さらに署名数を増やしましょう。1月7日の署名締め切り日までに、下記のウェブサイトにみなさんの署名を加えてください。 https://petitions.whitehouse.gov/petition/stop-landfill-henoko-oura-bay-until-referendum-can-be-held-okinawa 中国の旅 2018年6月に山西省を訪ね、大同炭鉱万人坑記念館や太原台駘山抗戦記念館などを参観しました。 1937年9月に日本に占領された大同炭鉱では大規模な強制労働が強行され、6万人余の中国人が犠牲になり、主要なものだけでも20カ所以上の「人捨て場」(万人坑)が形成されました。そのうち、使われなくなった坑道に遺体が捨てられ形成された煤峪口万人坑では、高地の沙漠地帯に特有の寒冷・乾燥という条件下で犠牲者の遺体の多くがミイラ化し、その人がまるで生きているように今も無念の表情を浮かべる遺体が坑道を埋め尽くしています。 太原台駘山抗戦記念館では、膨大な数の「日軍性暴力図片」(日本軍性暴力パネル)が2015年から常設展示されています。この「日軍性暴力図片」では、主に15年戦争期の日本軍を主体とする広範な性暴力犯罪とその被害が対象にされていますが、その展示の中心は太原近郊における日本軍性暴力犯罪であり、その中でも特に、太原の東方に位置する盂県における性暴力犯罪とその被害者が中核として扱われ紹介されています。 偏狭な中国社会の中で、盂県とその近郊という狭く限られた地域の女性だけが性暴力被害を訴え出ることができたのは、被害女性を理解し支え続ける献身的な支援者がそこにいて、地域社会に正しい認識が醸成されていたからです。その献身的な支援者である張双兵さんや李貴明さんらも、台駘山抗戦記念館の常設展示の中で紹介されています。 南京大虐殺犠牲者追悼国家公祭 南京大虐殺の犠牲者を追悼する中国の国家公祭が2018年12月13日に南京で開催され、夏淑琴さんら幸存者10名を含む1万人近くが参列しました。 式典で挨拶に立った全国人民代表大会常務委員会の王晨副委員長は、今年は中日平和友好条約締結40周年の年であり、「多くの人々による40年来の努力で南京大虐殺の歴史事実が広く知られ、平和友好の正しい理念がはっきりと示された」と指摘しました。 南京大虐殺犠牲者の追悼式典が国家行事に格上げされたのは2014年のことで、今回が5回目の国家公祭になります。 『華北の万人坑と中国人強制連行』(青木茂著、花伝社刊) 2000万人が域内で強制労働を強いられ、他に1000万人が東北(「満州国」)や日本などに強制連行された華北における中国人強制連行・強制労働について紹介しています。ぜひ購読ください。全国の書店で購入できますし、送付先を当方に連絡いただけば、悪税・送料不要の本体価格(1700円)でお届けします。 2018年12月10日 2019年2月に、中国南部の四川省と雲南省をめぐる平和学習と観光の旅が催行されます。その中で、拉孟・騰越の戦いで知られる拉孟(松山)・騰沖・龍陵・芒市なども訪ねます。興味・関心がある方に参加を呼びかけます。 ![]() ![]() 期間:2019年2月20日(水)~26日(火) 企画:「万人坑を知る旅」学習会 詳細は添付のチラシを参照ください。 ⇒ 案内チラシ(表面) 案内チラシ(裏面) (参考)拉孟・騰越の戦い(らもう・とうえつのたたかい) 拉孟・騰越の戦いは、1944年6月2日から1944年9月14日まで中国・雲南省とビルマ(現ミャンマー)との国境付近にある拉孟(保山市竜陵県)・騰越(同市騰衝市)地区で行われた、日本軍と中国国民党軍・アメリカ軍(雲南遠征軍)の陸上戦闘のことを言う。すでに南部を占領していた日本の部隊は援蒋ルートの遮断のために派遣された小規模なもので、進出した当初の1942年頃は中国軍に対して優位に立っていたが、援蒋ルート遮断後もアメリカ軍の空輸によって中国軍への支援が継続されたため、連合軍の指導によって近代的な装備を身につけた中国軍が1944年より反撃に転じ、日本軍は補給路を断たれ孤立し、拉孟守備隊および騰越守備隊は最終的に玉砕した。硫黄島などの孤島において玉砕したケースは多いが、この戦いは、大陸において玉砕した珍しいケースとして知られる。しかし、中国軍も、陣地に立てこもる日本軍の防御戦闘により部隊比では日本より死傷者を出した。(出典:Wikipedia) 2018年10月30日 久しぶり(1年半ぶり)に東京に遠征し、「中国人強制連行・強制労働と万人坑(人捨て場)」という主題で話題を提供します。3連休の中日という(あまり歓迎されないかもしれない?)日程で開催される講演会ですが、たくさんの方に参集いただけると嬉しいです。 ![]() 日時 :2018年11月24日(土) 13:30~16:00 場所 :タワーホール船堀(東京・江戸川区) 参加費:500円 主催 :中国・万人坑を考える会_江戸川 連絡先:090-7208-1592(佐藤さん) 詳細は、添付のチラシを参照ください。 ⇒ 中国・万人坑を考える会@江戸川 チラシ 2018年8月25日 日中平和友好条約締結40周年を記念し、表題の講演会が福井で開催されます。この講演会に、中国・南京市から、南京民間抗日戦争博物館の呉先斌館長と、南京大虐殺事件犠牲者の遺族であり日本語通訳としても著名な戴国偉さんが参加し講演されるほか、「中国人強制連行・強制労働と万人坑(人捨て場)」という主題で小生も話題を提供します。南京と中国の実情を知る良い機会になると思いますので、ぜひ御参集ください。 ![]() 日時 :2018年9月9日(日)14:00~16:30 場所 :福井県教育センター 4階 大ホール 挨拶 :呉先斌氏 南京民間抗日戦争博物館・館長 講演 :戴国偉氏 私の中の「南京事件」 青木茂 中国人強制連行・強制労働と万人坑(人捨て場) 参加費:500円 詳細は、添付のチラシを参照ください。 ⇒ 「日中平和友好講演会2018 in 福井」チラシ 2018年7月25日 主に15年戦争期の日本による中国侵略で犠牲になった中国人の遺体が埋められている万人坑(人捨て場)が21世紀の今も中国全土に数えきれないほど現存しています。そして、大同炭鉱煤峪口万人坑を除けば、全ての万人坑で犠牲者の遺体は白骨化しています。 その唯一の例外である大同炭鉱煤峪口万人坑では、廃坑となった坑道(洞窟)に捨てられた犠牲者の遺体が、高地の沙漠地帯に特有の寒冷・乾燥の条件下でミイラ化し、おびただしい数の遺体(ミイラ)が今も坑道を埋め尽くしています。まさに、稀有で唯一の万人坑です。 白骨化していない遺体が今も大量に残る煤峪口万人坑を2018年6月に再訪し、最新の状況を確認してきました。その様子を当ホームページに追加したので、下記を参照(クリック)してください。 ⇒ 大同炭鉱万人坑(2) 2018年7月21日 2018 愛知・平和のための戦争展 が下記の要領で開催されます。猛暑が続きますが、ぜひ会場に足を運んでいただき、不戦・平和への想いを新たにしていただければと思います。 ![]() ![]() 日時 :2018年8月16日(木)~19日(日) 10:00~18:00(最終日は17:00終了) 場所 :市民ギャラリー矢田(名古屋ドーム北側) 名古屋市営地下鉄「ナゴヤドーム前矢田」駅下車 徒歩5分 入場料:一般500円 高校生以下、障がい者(介助者を含む)無料 愛知戦争展の今年の特徴は? 被害しか扱わないような「戦争展」も多いように思いますが、40余の市民団体が参加する愛知戦争展では、加害を直視する展示や講演が数多く提供されます。 1.中国から「大物」が参加 ハルピンの731部隊罪証記念館と南京の民間抗日戦争博物館から展示による参加があります。また、長春の偽満皇宮博物院の研究員・石憲さんの講演も行なわれます。 2.「悪魔の飽食」合唱団による公演 ハルピン731部隊罪証記念館の展示に合わせ、混声合唱組曲「悪魔の飽食」の公演が行なわれます。合唱団の熱演に乞う御期待! 3.中国の万人坑の最新状況を紹介 (手前味噌になりますが・・・)「平和を考え行動する会」は、今年6月に現地確認してきたばかりの大同炭鉱万人坑や、昨年8月に訪問した阜新炭鉱万人坑や北票炭鉱万人坑など、中国に現存する万人坑の最新状況を展示・紹介します。数千万人が強制労働させられた中国本土(大陸)における日本の民間営利企業の侵略犯罪の実態を直視していただければと思います。 愛知戦争展の詳細については添付のチラシを参照ください。 ⇒ チラシ表面 ⇒ チラシ裏面 というのは不可能か? 2018年5月3日 「PKO法『雑則』を広める会」(NGO)が発行する「目からウロコ」という表題の機関紙(チラシ?)の2018年4月号に、「中国本土で強制連行された被害者は、3640万人にもなる」という一文が掲載されました。 これを見た「目からウロコ」の購読者のAさんが下記のような疑問を「PKO法『雑則』を広める会」に問い合わせました。 強制連行された中国人が3000万人を超えるということについて、このAさんの疑問(質問)は議論の前提に少々誤解があり、結果としてAさんは、誤った結論を想定されています。しかし、「3000万人自体が不可能な数字に思える」という疑問は、Aさん以外にも感じる方が大勢おられるのではないかと思います。 それで、「PKO法『雑則』を広める会」からの依頼を受けてAさんに宛てた当方からの回答を(文章を少々訂正し、特定の個人名なども伏せて)公表することにします。下記の「Aさんへの回答」を御覧ください(クリックしてください)。当方からの回答を読んでいただけば、疑問は解消されるのではないかと思います。 ⇒ Aさんへの回答 2018年3月30日 2017年8月15日に出版した『華北の万人坑と中国人強制連行』の書評が雑誌や新聞などに掲載されているので、今回まとめて紹介します。 ①『不戦』NO.181 = 2017秋冬季号 および 『さようなら! 福沢諭吉』第4号 評者=遠藤美幸氏(神田外語大学講師) ![]() ![]() ②『アヒンサー』2018年2月23日号 評者=室田元美氏(ライター) (「アヒンサー」とは、サンスクリット語で 「殺されたくない。殺したくない」という 意味です。) ⇒ 室田氏書評 ③『日中友好新聞』2018年2月15日号 評者=丸山至氏(日中友好協会本部顧問) ⇒ 丸山氏書評 報告会の案内 2018年3月2日 「中国人強制連行・強制労働と万人坑(人捨て場)」に関わる報告会を3月21日に大阪で開催します。近隣の方や遠征予定のある方は是非御参集ください。 ― 万人坑が告発する日本の中国侵略の実態 ― ![]() 13:30~16:30 (開場:13:15) ■会場:大阪市立総合生涯学習センター 第2研修室(60名収容) 〒530-0001 大阪市北区梅田1-2-2-500 大阪駅前第2ビル5階 ☎ 06-6345-5000 【地下鉄】御堂筋線=梅田 四つ橋線=西梅田 谷町線=東梅田 【JR】 大阪駅 東西線=北新地駅 【私鉄】 阪神電車=梅田 阪急電車=梅田 ■報告:平和学習の旅 中国 2017 「万人坑を知る旅⑧ ~ 遼寧省の万人坑Ⅱ ~ 」 「万人坑を知る旅」の初回からの振り返りと総括 野津 加代子(平和学習の旅「万人坑を知る旅」主催) ■解説:「中国人強制連行・強制労働と万人坑(人捨て場)」 青木 茂(平和を考え行動する会) ■参加資料代:800円 ■主催:HAPPY-SCREAMING PROJECT LLC ■問い合わせ先:✉ happy.screaming.project@gmail.com ☎ & FAX : 06-6324-2439 詳細は「開催案内チラシ」を参照してください。 ⇒ 開催案内チラシ 2018年1月7日 1932年9月15日の夜間に撫順炭鉱を抗日義勇軍に襲撃され面目を失くした日本軍守備隊が、翌日の9月16日に、撫順炭鉱の近くにある平頂山村を報復のため襲撃した事件を平頂山事件という。日本軍守備隊は、平頂山村の全住民ら3000人を村外れの崖下に集め機銃掃射により集団虐殺し、平頂山村を焼き払った。 解放後に、虐殺現場の崖下を含む周辺一帯に平頂山惨案遺跡記念館が開設され、犠牲者の遺骨がそのまま残る虐殺現場がそっくり保存されている。2017年8月29日に何度目かの再訪を果たした時の写真等を掲載したので、下記を覗いてみてください。 ⇒ 平頂山惨案 2018年1月6日 1933年から1945年まで12年間にわたり北票を占領支配した日本は、この間に北票炭鉱で石炭842万トンを略奪し、強制労働させた中国人労工のうち3万1200人を死亡させた。そのうち1万人余の犠牲者の遺体を捨てた(埋めた)台吉南山に北票市日偽時期死難鉱工記念館が開設されている。 北票鉱工記念館では、現在、大規模な拡張・増設・改装工事が進められていて、2年後には北票炭鉱万人坑の新記念館として竣工・開館する予定とのことだ。その、新記念館建設工事が進行中の北票鉱工記念館を2017年8月25日に再訪した。その時の写真等を掲載したので、下記を覗いてみてください。 ⇒ 北票炭鉱万人坑(2) 2018年1月4日 阜新煤炭博物館(阜新炭鉱博物館)は、万人坑遺跡陳列館(資料館)が新設されるなど大規模な拡張・整備が行なわれ、新しい博物館=阜新万人坑死難鉱工記念館として2015年に竣工・開館しています。 この阜新万人坑死難鉱工記念館に限らず、日本の侵略犯罪を象徴する万人坑に関わる記念館などが次々に拡張・整備されているのが中国の現状です。甚大な被害をもたらした日本の侵略・加害責任を中国の人々は許すことはできますが、決して忘れません。悪意を持つ無責任な日本人が、歴史事実を改竄し日本の侵略犯罪を否定する妄言を繰り返すことが中国の人々を深く傷つけていることを、私たち日本人は真摯に反省する必要があります。 それで、2017年8月25日に阜新煤炭博物館=阜新新記念館を再訪した際に撮影した写真などを新たに掲載したので、下記を覗いてみてください。 ⇒ 阜新炭鉱万人坑(2) 2018年1月3日 日清戦争の開戦から4カ月後の1894年11月に旅順(現在の中国遼寧省大連市にある港町)を占領した日本軍が、占領日を含む数日の間に清国軍捕虜と旅順の一般住民を大量殺害した事件が旅順大虐殺です。犠牲者は2万人以上にもなり、犠牲者の遺体を最も多く焼き、その骨灰が埋葬された白玉山東麓に万忠墓が設営されています。 その旅順万忠墓に関わる解説と写真を追加しました。下記のウェブサイトを参照してください。 ⇒ 旅順万忠墓 今年もよろしくお願いします。 2018年1月1日 安倍自公政権を追放し日本国憲法を守ることが最重要の課題 自民党は、2017年10月の衆院選で61%(284)の議席を得て大勝しましたが、不公平制度の典型である小選挙区選挙で75%もの議席を掠め取ることで手に入れた虚構の大勝でしかありません。民意を正しく表わす比例代表選挙における自民党の得票率は33%に過ぎず(比例代表での議席獲得率は38%)、さらに、投票率は54%なので、自民党に投票したのは全有権者の18%(5人に1人以下)に過ぎません。 全有権者の5人に1人(以下)しか支持していない自民党が、最強かつ最悪の侵略国であるアメリカが勝手に引き起こす侵略戦争に日本を加担(参戦)させるため、武力不保持と戦争放棄を厳格に規定する日本国憲法の変更(改悪)を言いだすなどは許されることではありません。虚構の存在でしかない安倍自公政権を追放し、世界の宝である日本国憲法を守るため、市民は団結し、野党共闘を強固なものにしていきましょう。 中国の旅 2017年8月に中国遼寧省(「満州国」の南部に位置する)を訪ね、何カ所かの万人坑(人捨て場)などを確認してきました。 過酷な強制労働で7万人が犠牲になった阜新炭鉱では、万人坑資料館(展示館)が新設されるなど大規模な拡張・整備が実施され、新しい記念館として2015年に竣工・開館しています。3万人余が犠牲になった北票炭鉱では、万人坑資料館の新設など大規模な拡張・整備工事が進行中で、2年後には新しい記念館として竣工する予定です。693部隊陸軍病院の建設工事などで8000人余が犠牲になった金州龍王廟でも、万人坑資料館が新設されるなど大規模な整備が実施され、新しい記念館として2014年に竣工・開館しています。 このように、日本の侵略犯罪を象徴する万人坑に関わる記念館などが次々に拡張・整備されているのが中国の現状です。甚大な被害をもたらした日本の侵略を中国の人々は許すことはできますが、決して忘れません。無責任な日本人が、歴史事実を改竄し日本の侵略犯罪を否定する妄言を繰り返すことが中国の人々を深く傷付けていることを、私たち日本人は真摯に理解する必要があります。 南京大虐殺犠牲者追悼国家公祭 南京大虐殺の犠牲者を追悼する中国の国家公祭が2017年12月13日に南京で開催されました。国家公祭には習近平国家主席が出席・参列し、兪正声政治協商会議主席が重要演説を行なっています。 南京大虐殺犠牲者の追悼式典が国家行事に格上げされたのは2014年のことで、今回が4回目の国家公祭になります。また、習近平主席が参列するのは第1回国家公祭以来で、今回が2回目になります。 長良川河口ダム/長良川 韓国では、ナクトンガン河口堰の開放を釜山市長が宣言し、市民とともに開門にむけた取り組みが進められています。諫早湾では、排水門の開門を国に命じる判決の確定を2010年に勝ち取りました。しかし国は、この判決に逆らう動きを続けています。長良川河口堰をめぐっては、愛知県の検討委員会が現実性のある「プチ開門」を提案していますが、国は議論の席に着こうとしていません(以上、「2017開門シンポジウム」チラシより転記)。 土建官僚の天下り先確保だけが目的である長良川河口ダム(河口堰=大規模土建構造物)を撤去し自然生態系を取り戻す闘いは今も脈々と続けられています。 二風谷ダム・平取ダム/沙流川 半世紀も前の高度経済成長時代に計画された「亡霊」以外の何物でもない無用・有害の平取ダムの建設が二風谷ダム上流の額平川(沙流川の支流)で強行され、現在は、ダム堤体のコンクリート打設が進められるとともに、左岸部において地中連続壁の施工が進められています。 平取ダムに先行して強行された違法の二風谷ダム建設でアイヌの聖地と暮らしを破壊された二風谷の人たちは、沙流川を分断されたまま22年目の新年を迎えます。 『華北の万人坑と中国人強制連行』(花伝社、2017年) 標題の書籍を2017年8月に出版しました。2000万人が強制労働を強いられ、他に1000万人が東北(「満州国」)など他の地方に強制連行された華北における中国人強制連行・強制労働の実態を紹介し、日本による侵略犯罪を告発しています。全国の書店で購入できますし、送付先を当方に連絡いただけば、悪税・送料不要の本体価格(1700円)でお届けします。多くの方々に購読いただけることを願っています。 2017年11月25日 石炭の都として有名な中国遼寧省の撫順に、巨大な露天掘りで知られる撫順炭鉱があります。その撫順炭鉱の石炭を略奪するため、1905年から1945年まで40年間にわたり日本が撫順を占領支配しました。 撫順炭鉱の経営を任された満鉄は、中国人労工(労働者)を消耗性の物品のように見做し、劣悪な処遇の下で過酷な労働を強制し25万人を死亡させました。撫順炭鉱の強制労働による25万人という犠牲者数は南京大虐殺の犠牲者数に匹敵することを心に留めていただければと思います。 撫順炭鉱で死亡した膨大な数の犠牲者の遺体は炭鉱周辺の各地に捨てられ、数多くの万人坑(人捨て場)が形成されました。しかし現在では、東西の露天掘鉱が拡大し、撫順各地の開発・市街化が急速に進行するなどで、万人坑の多くが確認できなくなっています。 そのような情況の中で、2017年8月に、撫順市社会科学院前院長の傅波教授に案内してもらい、老虎台の丘陵地にある万人塔(慰霊塔)跡と、青草溝の北端に位置する老虎台の万人坑跡を確認しました。その様子を下記のウェブサイトで御覧ください。 ⇒ 撫順炭鉱万人坑 ![]() (写真の解説) 傅波教授(左)と地元住民の商さん(86歳)が万人坑跡を案内してくれる(2017年8月29日)。 2017年11月3日 遼寧省東部の山間地にある新賓の旧名称は興京といい、清王朝発祥の地です。興京(新賓)の人々の心意気は高く、団結して外敵に対抗する伝統があります。 その新賓が、柳条湖事件以降の日本の中国侵略で甚大な被害を受けます。抗日組織と一般民衆の結び付きを断ち切るという日本の占領施策により元々の居住地から追い出された住民は、寒さと飢えに直面する中で流浪させられ多数が死亡します。また、抗日組織との関係を疑われる者は処刑されました。このため、1931年に31万人だった新賓の人口は1945年には11万に激減します。その多くが、日本の侵略により理不尽な死を強いられた犠牲者です。 犠牲者を埋めた(捨てた)人捨て場(万人坑)は新賓に数多く形成されましたが、その中で規模が最も大きい北山万人坑の紹介を追加したので参照ください。 ⇒ 新賓北山万人坑 2017年10月23日 遼寧省大連市近郊の金州龍王廟で1942年から開始された関東軍第693部隊軍病院と関連施設の建設工事に、数万人の中国人が労工として徴用されました。そして、軍病院の建設工事に関わる過酷な強制労働により少なくとも8000名余の労工が死亡し、金州城北の周家溝一帯に犠牲者の遺体が捨てられ金州龍王廟万人坑が形成されました。 金州龍王廟万人坑の広範な発掘調査は1960年代に行なわれましたが、その時の発掘現場の一部がそっくり保存され、金州龍王廟万人坑遺跡記念館として公開されています。 ところで、第693部隊軍病院は、細菌兵器の研究・製造施設として建設が進められたのではないかと考えられています。ハルピン(平房)にある731部隊の研究施設はソ連に近いので、ソ連から遠くて安全な大連市近郊に細菌兵器関連施設を建造することが計画されたのではないかというのです。 そのような「秘密」に関わる金州龍王廟万人坑の紹介を追加したので参照ください。 ⇒ 金州龍王廟万人坑 名古屋市内で開催される「不戦の集い」で、「日本は中国で何をしたのか」という主題で万人坑と中国人強制連行について話題を提供します。名古屋近隣にお住まいの方、名古屋近隣に遠征予定のある方、また、万人坑について知りたい方も、ぜひ御参集ください。 2017年9月17日 「日本は中国で何をしたのか? ― 万人坑から見えるもの ―」 ![]() 日時:2017年9月30日(土)14:00~16:00 会場:同朋高校(名古屋市中村区) A号館 第2学習室(2階:エレベーター2基あり) 行き方:名古屋市営地下鉄東山線「中村公園」駅下車 バスターミナルでバス⑬稲西車庫行に乗車、「鴨付」下車、すぐ 講演:日本は中国で何をしたのか? ― 万人坑から見えるもの ― 青木茂(「不戦兵士・市民の会」・会員) 主催:「不戦兵士・市民の会」東海支部 同朋高校沖縄修学旅行平和学習委員会(2団体の共催) 補足:同朋高校の生徒を中心に多くの高校生が参加します。 それで、高校生に理解してもらえるよう、 基礎的な解説を多く含む分かりやすい学習会にするつもりです。 詳細は開催案内(チラシ)を参照ください。 ⇒ 開催案内 -日本の侵略加害の現場を訪ねる』の紹介 2017年8月6日 ![]() 購読のおすすめ 全国のどの書店でも購入できます。書店の店頭に無ければ、書店で注文してください。定価(本体価格1700円+悪税)で入手できます。 なお、小生のメール( ![]() 青木(著者)
2017年 愛知の戦争展 御案内 2017年7月22日 愛知県と近隣の約40組の市民団体が参集し、パネル展示と講演や話合いなどを行ないます。ぜひ御参加ください。 ![]() ![]() 日 時:8月10日(木)~13日(日) 10:00~18:00 (最終日は17:00終了) 場 所:市民ギャラリー矢田(名古屋ドーム北側) 名古屋市営地下鉄名城線 「名古屋ドーム前矢田」駅下車 1番出口を南へ徒歩5分 入場料:一般 500円 高校生以下・障がい者(介助者含む) 無料 詳細は、下記の愛知戦争展案内チラシを参照ください。 2017愛知戦争展 案内(チラシ表紙) 2017愛知戦争展 案内(チラシ裏面) 以下は私的な宣伝です。 「平和を考え行動する会」(当ウェブサイトの関連団体)は、「中国人強制連行と万人坑(人捨て場)」という主題で展示を行ないます。その中で、淮南炭鉱万人坑は、華中の万人坑として紹介する初めての事例になります。 あと、当方の(独断的かつ一方的な)お薦めの講演は以下のものです。 ・8月10日(木)16:30~ 宗教と戦争 大東仁さん(真宗大谷派・圓光寺住職) ・8月11日(金)15:30~ ふたたび「戦争は教育から始まる」のか -「教育勅語」と福沢諭吉- 安川寿之輔さん(名古屋大学名誉教授) ・8月13日(日)11:00~ 撫順炭鉱と平頂山事件 中国偽満皇宮博物院研究員・日中友好協会愛知県連合会 みなさんの参加をお待ちしています。 遼寧省の万人坑Ⅱ ![]() ![]() 8回目の「万人坑を知る旅」が8月下旬に催行されます。 今回は原点に返り、遼寧省の万人坑を訪ねます。 ぜひ、いっしょに出かけましょう。 日程 :2017年8月24日 ~ 9月1日(8泊9日) 主な訪問先:阜新万人坑・北票万人坑・大石橋万人坑 ・弓長嶺万人坑・本渓万人坑など 同行解説 :李秉剛さん(中共遼寧省委党校・元教授) 詳しいことは、「39TRAVEL」の案内(下記URL)を参照ください。 ✈39TRAVEL HAPPY-SCREAMING PROJECT LLC ⇒ http://hugocafe.asablo.jp/blog/cat/2017tour/ 万人坑と中国人強制連行に関わる講演会・学習会を東京と大阪で開催します。 会場近辺にお住まいの方、遠征予定のある方は、ぜひ御参集ください。 2017年3月10日 【東京の講演会】 ![]() 2017年3月 緑フォーラム 「日本は中国で何をしたのか? - 万人坑から見えるもの -」 日時 :2017年3月25日(土)午後6時半から 会場 :銀河実験劇場 東京都北区神谷 3-19-12 解説 :日本は中国で何をしたのか? - 万人坑から見えるもの - 青木茂(撫順の奇蹟を受け継ぐ会・会員) 参加費:500円 主催 :緑フォーラム(GREEN FORUM) 連絡先:緑フォーラム事務局・渡辺さん 電話090-6531-9788 詳細は開催案内(チラシ)を参照ください。 ⇒ 画像をクリック 緑フォーラムのブログにも開催案内が掲載されています。 ⇒ http://blogs.yahoo.co.jp/greenforum_secretariat/35174484.html 【大阪の学習会】 ![]() 万人坑を知る旅-7 -長江流域の万人坑- 報告学習会 日時 :2017年3月26日(日)13:30~16:30 会場 :大阪市立総合生涯学習センター 第4研修室 大阪市北区梅田 1-2-2-500 大阪駅前第2ビル 報告 :平和学習の旅「万人坑を知る旅-7 長江流域の万人坑」 野津加代子(平和学習の旅「万人坑を知る旅」主催) 解説 :日本は中国で何をしたのか? - 万人坑から見えるもの - 青木茂(平和を考え行動する会・会員) 参加費:800円 主催 :HAPPY - SCREAMING PROJECT LLC 連絡先:主催者事務局 電話06-6324-2439 詳細は開催案内(チラシ)を参照ください。 ⇒ 画像をクリック HAPPY - SCREAMING PROJECT LLC のウェブサイトにも 開催案内が掲載されています。 ⇒ http://hugocafe.asablo.jp/blog/cat/2016tour/ 2017年2月20日 平和学習の旅 中国 2016 「万人坑を知る旅 ⑦ ~ 長江流域の万人坑 ~ 」報告学習会 万人坑が告発する日本の中国侵略の実態 ■日時:2017年 3月26日(日) 13:30~16:30 (開場:13:15) ■場所:大阪市立総合生涯学習センター 第4研修室 〒530-0001 大阪市北区梅田1-2-2-500 大阪駅前第2ビル5階 電話 06-6345-5000 【地下鉄】御堂筋線=梅田 四つ橋線=西梅田 谷町線=東梅田 【JR】 大阪駅 東西線=北新地駅 【私鉄】 阪神電車=梅田 阪急電車=梅田 ■報告:平和学習の旅 中国 2016 「万人坑を知る旅 ⑦ ~ 長江流域の万人坑 ~ 」 野津 加代子(平和学習の旅「万人坑を知る旅」主催) ■解説:「日本は中国で何をしたのか? 万人抗から見えるもの」 青木 茂(平和を考え行動する会) 著書:『日本の中国侵略の現場を歩く 撫順・南京・ソ満国境の旅』花伝社 『万人坑を訪ねる 満州国の万人坑と中国人強制連行』(緑風出版) 『偽満州国に日本侵略の跡を訪ねる』(日本僑報社) 『日本軍兵士・近藤一 忘れえぬ戦争を生きる』(風媒社) ■参加資料代:800円 ■主催:~unique tours of peace & people~ Happy-screaming project ■問い合わせ先:happy.screaming.project◎gmail.com (注:◎は @ に) 電話&FAX: 06-6324-2439 ------------------------------------------------------- 万人坑というのは、日本が中国を侵略したかつての戦争中に鉱山や工事現場などで苛酷な労働を強制され、過労・衰弱・病気・ケガ・虐待などで死亡した中国人労工をまとめて捨てた「ヒト捨て場」のことです。また、平頂山事件のような日本軍が行なった集団虐殺により作られた人捨て場や、捕虜(労工)収容所や日本軍要塞の周辺に残された人捨て場も万人坑と呼ばれています。 私たちは、2009年から、中国東北地方や華北地方や中国最南端の海南島を訪ね、中国人犠牲者の膨大な遺骨が横たわる万人坑を何カ所も確認し、犠牲者追悼と学習を重ねてきました。そして、万人坑を現地で確認する中で、中国国内での強制連行・強制労働という侵略犯罪が万人坑の背景として存在していることを知りました。花岡事件など日本(内地)への中国人強制連行はある程度は知られていますが、この中国国内における強制連行の実態は日本ではほとんど知られていないのが現実です。 さて、中国大陸の華中・華東地方を横断する長江は、幾千年の永い歴史を通して中華民族に限りない豊かさを与えてきました。その長江流域にも、これまで私たちが訪ねてきた各地と同様に、鉱山での強制労働による万人坑が残されています。また、日本軍による数々の殲滅作戦や聴くに耐えない虐殺事件が引き起こされ、大量虐殺による万人坑も残されています。 昨年(2016年)は、その長江流域に現存する万人坑を主に、重慶から南京までの広範囲にわたり惨劇の現場を私たちは訪ね歩きました。そして、1万人規模の民間人犠牲者を出した無差別大量殺戮である重慶爆撃、太平洋戦争期最大の虐殺事件でありながらほとんど知られていない廠窖大虐殺、淮南炭鉱での強制労働や虐待の事実、最後に南京大虐殺の実相を学ぶ重い旅になりました。その中で、重慶・常徳・廠窖・南京で9名の幸存者(惨劇の渦中に巻き込まれながら幸運にも生き残ることができた人)に面会し、戦争体験者が少なくなる中で貴重な証言をお聴きする事ができました。今回の報告の中で幸存者の証言の一部を上映し、証言記録の一部も配布させて頂く予定です。 私たちの報告と幸存者(証言者)からの訴えを聞いて、日本の中国侵略の実態について理解を一層深めていただけることを願っています。是非、ご参加下さい。 ------------------------------------------------------- 主催者=Happy-screaming project からの案内は下記を参照ください。 ⇒ http://hugocafe.asablo.jp/blog/cat/2016tour/ 2017年1月26日 南京普徳寺万人坑を追加しました。 普徳寺は、南京市内にたくさんある南京大虐殺犠牲者の埋葬地の一つであり、1937年12月22日から1938年10月30日の間に9721人の犠牲者が埋葬されました。 南京普徳寺万人坑は下記を参照ください。 ⇒ 南京普徳寺万人坑 2017年1月24日 淮南炭鉱万人坑と廠窖惨案を当ホームページに追加しました。 華中(華東)の安徽省にある淮南炭鉱では、日本の中国侵略時期に少なくとも7万人以上が強制労働させられ1万3000人が死亡しました。淮南炭鉱周辺に何カ所か残された主な万人坑のうち大通万人坑には教育館(展示館)が開設され、犠牲者のおびただしい量の遺骨を参観者はまじかに確認することができます。淮南炭鉱万人坑は下記を参照してください。 ⇒ 淮南炭鉱万人坑 華南の湖南省にある廠窖では、1943年5月9日から11日までのわずか3日間で3万人もの中国軍民が日本軍により虐殺されました。アメリカとイギリスに日本が宣戦布告して以降では、日本軍による最大規模の虐殺事件ではないかと思います。廠窖惨案は下記を参照してください。 ⇒ 廠窖惨案 今年もよろしくお願いします。 2017年1月1日 中国の旅 2016年10月に重慶から南京まで長江を下り、日本軍による無差別爆撃被害地の重慶、細菌戦被害地の常徳、大虐殺被害地の廠窖を訪ね、それぞれ幸存者から話を聞きました。その後、武漢を経て准南に入り准南炭鉱万人坑を確認しました。准南炭鉱では少なくとも7万人が強制労働させられ1万3000人が死亡し、主要な万人坑(人捨て場)数カ所が作られました。そのうち大通万人坑には教育館が開設され、発掘現場の一部を公開しています。その膨大な犠牲者の遺骨は日本の侵略犯罪を告発しています。 南京大虐殺犠牲者追悼国家公祭 2016年12月13日に南京大虐殺記念館で犠牲者を追悼する国家公祭が開催されました。式典で、中国共産党中央組織部長の趙楽際政治局員が演説し、「歴史を改竄するたくらみは、中国と世界の人民の非難と軽蔑を受ける」と指摘し、日本の侵略犯罪を否定する安倍首相と自公政権を批判しました。南京の追悼式典が国家行事に格上げされたのは2014年のことで、今回が3回目の国家公祭になります。 アメリカの侵略戦争に日本を加担させないことが最重要の課題 安倍自公政権は、「駆けつけ警護」など戦争法に基づく新たな任務を南スーダンPKO派遣部隊に強制しました。新任務は、自衛隊を武装勢力と対峙させ、武器を使用して「敵」を威嚇し制圧させるもので、海外の戦場で「殺し、殺される」ことを自衛隊員に強要するものです。こうして憲法違反の戦争法の実績作りを積み重ねるその先にある究極の目的は、アメリカが不法かつ勝手に始める侵略戦争に自衛隊を加担させることです。そんな強盗侵略国に再び日本がなることは許されません。 2016年7月25日 愛知県と近隣の約40組の市民団体が参集し、パネル展示と講演や映画上映や話合いなどをします。ぜひ御参加ください。 ![]() ![]() 10:00~18:00(最終日は15:00終了) 場所:名古屋市公会堂 4階ホール 名古屋地下鉄鶴舞線 鶴舞駅下車 徒歩3分 国鉄(JR)中央線 鶴舞駅下車 徒歩2分 入場料:一般 500円 高校生以下・障がい者(介助者含む) 無料 詳細は、下記の愛知戦争展案内チラシを参照ください。 2016愛知戦争展 案内(チラシ表紙) 2016愛知戦争展 案内(チラシ裏面) 以下は私的な宣伝です。 「平和を考え行動する会」(小生の所属団体)は今年の「目玉」として、2015年12月13日に挙行された南京大虐殺犠牲者国家追悼式の紹介にからめて南京江東門万人坑と南京上新河万人坑を紹介します。その他に、定番の「中国の万人坑と中国人強制連行」についても紹介します。 あと、小生の(独断的かつ一方的な)お薦めの講演は以下のものです。 ・8月11日(木)14:00~ 沖縄の基地問題の今-現状報告 新垣毅さん(琉球新報東京支社報道部長) ・8月11日(木)16:30~ 宗教と平和 大東仁さん(真宗大谷派・圓光寺住職) ・8月13日(土)16:00~ 悪魔の731部隊と100部隊 趙継敏さん(中国・偽満皇宮博物院副院長) みなさんの参加をお待ちしています。 2016年6月10日 2009年から始めた「万人坑を知る旅」は、これまでに、中国東北三省・内蒙古自治区・華北地方および最南部の海南島に現存する万人坑を訪ねてきました。 7回目となる今年は、長江(揚子江)流域に現存する万人坑などを10月に訪ねる予定です。今年の「万人坑を知る旅」にいっしょに行きませんか! 主な訪問予定地 ・重慶市:重慶爆撃遺跡(重慶大爆撃惨案遺址・重慶抗戦遺址博物館等) ・湖南省 常徳市:抗日戦争記念塔 ・湖南省 益陽市廠窖鎮:廠窖虐殺の万人坑(廠窖惨案紀念館) ・湖北省 武漢市:武漢旧日本軍遺跡(受降堂・中山艦博物館) ・安徽省 淮南市:淮南炭鉱の万人坑(大通万人坑教育館) ・江蘇省 南京市:南京大虐殺の万人坑(侵華日軍南京大虐殺遭難同胞記念館) 日程:2016年 10月18日(火)~26日(水) 詳しいことは、HAPPY-SCREAMING PROJECT のホームページ(下記)を参照してください。 ⇒ http://hugocafe.asablo.jp/blog/ 2016年6月5日 三菱マテリアルは強制連行という負の遺産にけじめ アジア太平洋戦争の最中に日本に強制連行された中国人を強制労働させ不当な利益を得た企業の一つである三菱マテリアル(旧三菱鉱業)が、端島炭鉱(長崎県)や槙峰鉱山(宮崎県)など旧三菱鉱業が経営する一〇カ所の事業所で強制労働させられた被害者・遺族と二〇一六年六月一日に和解した。 この和解で三菱マテリアルは、劣悪な条件下で中国人被害者に労働を強制したことを認めた上で、「被害者の人権が侵害された歴史的事実を誠実に認め痛切なる反省の意を表する」と表明し、被害者一人当り一〇万元(約一七〇万円)の和解金を支払うとした。その他に、記念碑建設費一億円、行方不明の被害者を探し出すための調査費二億円を支払うとしている。対象となる被害者は三七六五人に達し、被害者(または遺族)全員に和解金を支払うと、三菱マテリアルの支払総額は七〇億円規模になり、日本企業による戦後補償の規模としては過去最大となる。被害者側は、三菱マテリアルの謝罪とこれらの和解条件を誠意あるものとして受け入れることで合意した。 関係者によると、生存している被害者本人は一五人、被害者の遺族は約一〇〇〇人が確認されていて、三菱マテリアルは今後五年間を目処に未確認の遺族(あるいは被害者本人)を探し出し和解金の支払いを進め、被害者と遺族の訪日を支援する慰霊追悼事業も行なう。この和解成立により、強制連行という負の遺産に三菱マテリアルは一定のけじめをつけた形になる。 ところで、中国人被害者は日本の加害企業を相手に二〇〇三年と二〇一〇年に中国の裁判所に提訴している。しかし、当時は提訴が受理されなかった。ところが、二〇一四年に被害者が改めて提訴すると、この提訴を裁判所は受理する。その背景には、尖閣諸島を巡る日中関係の悪化があったと和解協議の関係者は分析している。そして、中国で裁判に敗訴すると企業活動(金儲け)ができなくなるという危機感が、「歴史的責任」を認めるなど踏み込んだ和解案を三菱マテリアルが受け入れる動機の一つになったとみている。 このような情況を踏まえ、今回の和解協議に関わった小野寺利孝弁護士は、「強制連行被害の象徴的存在だった三菱マテリアルが踏み込んだ判断をしたことで、他の日本企業も対応を迫られることになるだろう」と指摘し、「問題の完全解決には日本政府の関与が不可欠だ」と訴えた。 中国大陸における強制連行・強制労働問題を放置したままでよいのか? さて、三菱マテリアルと中国人被害者の和解を受け、中国人強制連行問題に関心を寄せる人たちは、三菱マテリアル以外の加害企業も夫々の加害事実と責任を認め被害者に誠実に謝罪し相応の賠償をすべきだと考え、それぞれ発言し行動するだろう。 そして、その人たちが関心を寄せるのは、日本に強制連行された約四万人の中国人被害者と、被害者を強制労働させた日本国内の一三五の事業所を経営していた三五の日本の加害企業だ。約四万人を強制連行し、そのうち約七〇〇〇人を死亡させた日本国内への中国人強制連行は許し難い巨大犯罪であり、加害企業に責任をとらせるのが不可欠の課題であることは言うまでもない。 しかし、私は、日本が「建国」し支配した「満州国」や華北以南の中国本土で強制連行・強制労働を強いられた中国人被害者に関心を寄せる人が日本にほとんどいないことが残念でならない。中国本土における強制連行・強制労働の被害規模は、日本国内における被害規模に比べ桁違いに大きいからだ。例えば「満州国」では、一六〇〇万人もの中国人が強制労働を強いられ、被害者の死亡率が八割とか九割にも達する事業所(作業現場)がたくさん存在していた。一六〇〇万人という被害者数は、日本国内への強制連行被害者四万人と比べれば正に桁違いの数だ。さらに、華北以南の中国本土でも、日本国内における被害規模とは比較にならない膨大な数の被害者がいたことは明らかである。 さて、中国人が万人坑と呼ぶ「人捨て場」が、東北地方(かつての「満州国」)から南方の海南島にまで至る中国のあらゆるところに数えきれないほど現存している。その中には、埋められた犠牲者数が万人の単位になる巨大なものもたくさん含まれている。そして、その多くは、日本の企業が経営する炭鉱や土建工事現場などで過酷な労働を強制され死亡した中国人が捨てられてできた「人捨て場」なのだ。 中国を侵略し暴利をむさぼった日本企業の犯罪を「清算」しないままでいれば、侵略の誤りを再び犯す危険を日本は抱え続けることになる。そして、加害事実を認めない日本がアジア各国の人々から仲間として受け入れられることはないだろう。 学習会へのお誘い 2016年3月26日 東北地方(旧「満州国」)から南方の海南島にまでいたる中国の各地に数えきれないほど現存している万人坑(人捨て場)と、万人坑から見えてくる中国人強制連行・強制労働について考えてみませんか! 「中国人強制連行・強制労働と万人坑」について事実を確認してみたい、学習会や集会をやってみたいと思われる方は、当ホームページ担当の青木に連絡してください。日程や条件が折り合えばどこへでも出かけていき、話題と資料を提供し、できる限りの解説をします。仲間内の勉強会とか雑談会のような場でもよいですし、不特定の一般の方も参加していただく集会のような形式でもよいです。 まずは小生に連絡していただき、進め方などを相談しましょう。謝礼などは一切不要ですが、小生の会場までの交通費実費だけは、依頼される方で負担してくださいね。 当方への連絡はメールフォームまたは下記メールでお願いします。 ⇒ メールアドレス: ![]() 2016年3月23日 「天は人の上に・・・・・・と言えり(云えり)」という伝聞態で書き、自身はこの考えに賛同していないことを当の福沢諭吉が明言しているのに、人間平等を唱えた人物だとなぜか誤解されている福沢諭吉の実像を明らかにする新刊書『さようなら! 福沢諭吉』が発行されました。 女性も貧乏人も朝鮮・中国などアジアの人々もさげすむ差別主義者であった福沢諭吉は、朝鮮・中国そしてアジアへの軍事侵略と植民地支配を徹底的に扇動し、結局、日本を破滅に導きました。その福沢諭吉を1万円札から引退させる運動が始まっていますが、その一環として花伝社から出版されたものです。 「売り」は、ベストセラー『美味しんぼ』の作者の雁屋哲さんが第1章と第3章を担当し、今年の夏に出版されるマンガ『2年C組特別勉強会 福沢諭吉』の一部も特別に収録していることです。 定価1000円のブックレットになり購入しやすいのも嬉しいことです。ぜひ手に取って御覧ください。 詳細は花伝社の案内を参照ください。 ⇒ http://kadensha.net/books/2016/201603sayounarahukuzawa..html 2016年3月20日 2015年12月13日に挙行された南京大虐殺犠牲者国家追悼式に参列するため、初冬を迎える南京を訪ねました。そして、幸存者(南京大虐殺の生存者)と犠牲者の遺族を含む1万人余の人たちが出席する国家追悼式に参列するとともに、日中双方の僧侶により勤められた南京大虐殺犠牲者追悼法要「世界和平法会」など多彩な行事にも参加しました。 その昨年12月の南京訪問時に、南京城内外のいたるところに現存する万人坑(南京大虐殺の犠牲者を捨てたり埋葬したりしたところ)のうち、南京大虐殺記念館の敷地内に保存・展示されている江東門万人坑と犠牲者の遺骨を確認することができました。また、人民解放軍(中国軍)の施設が近くにあるため最近まで立ち入ることができなかった上新河を初めて訪ねることができ、上新河万人坑の地に建立された受難同胞記念碑(犠牲者追悼碑)を確認することもできました。 それから随分と時間が過ぎましたが、先日紹介した江東門万人坑に続け上新河万人坑についてもようやく紹介することができます。下記から上新河万人坑を参照ください。 日本軍が南京で引き起こした大惨劇の中の一場面に過ぎませんが、上新河受難同胞記念碑の背後に見える、一場面と言うにはあまりにすさまじい惨状を想像していだくことができるのではないかと思います。 ⇒ 南京上新河万人坑 2016年3月10日 2015年12月13日に挙行された南京大虐殺犠牲者国家追悼式に参列するため、初冬を迎える南京を訪ねました。そして、幸存者(南京大虐殺の生存者)と犠牲者の遺族を含む1万人余の人たちが出席する国家追悼式に参列するとともに、日中双方の僧侶により勤められた南京大虐殺犠牲者追悼法要「世界和平法会」など多彩な行事にも参加しました。 その昨年12月の南京訪問時に、南京城内外のいたるところに現存する万人坑(南京大虐殺の犠牲者を捨てたり埋葬したりしたところ)のうち、南京大虐殺記念館の敷地内に保存・展示されている江東門万人坑と犠牲者の遺骨を確認することができました。また、人民解放軍(中国軍)の施設が近くにあるため最近まで立ち入ることができなかった上新河を初めて訪ねることができ、上新河万人坑の地に建立された記念碑(犠牲者追悼碑)を確認することもできました。 それから随分と時間が過ぎましたが、江東門万人坑についてようやく紹介することができます。下記から江東門万人坑を参照ください。 日本軍が南京で引き起こした大惨劇の中のほんの一コマに過ぎませんが、それでも想像を絶する惨状であることを確認いただければと思います。 ⇒ 南京江東門万人坑 2016年の年頭にあたり、「2016年の年頭に思うこと」と題するとりとめのない一文をしたためました。安倍自公政権の暴走・無法振りがあまりにひどいので、ついつい長い一文になってしまいましたが、お時間の許すときに御一読いただければ有難いです。 ともあれ、今年もよろしくお願いします。 2016年1月1日 ![]() 講演:福沢諭吉の見なおし アジア蔑視と侵略戦争で果たした役割 ~日本の近現代史を問い直そう~ 講師:安川寿之輔氏・雁屋哲氏・杉田聡氏 日時:12月8日(火)18:00~21:10 場所:名古屋市公会堂 4階ホール 資料代:500円 メモ: 「人間平等を主張した近代日本の偉大な民主主義思想の先駆者」という戦後日本で常識化した福沢諭吉評価は、戦争責任・植民地支配責任意識が徹底的に希薄であった「戦後民主主義」時代に作られた虚構の「神話」です。明治の同時代人からは厳しい批判を受けていた福沢諭吉は、アジア蔑視思想と堅く結び付いたアジア侵略戦争を先導し、近代日本を1945年の敗戦に導く元凶の役割を果たしました。こういう福沢の正体を、『美味しんぼ』著者の雁屋哲氏らは明らかにしてくれるでしょう。 この集いに是非御参加ください。集いの詳細は、添付のチラシを参照ください。 (2015年11月21日) 中国戦線での加害と沖縄戦での被害を語り続けている元日本軍兵士・近藤一さん(95歳)の講演を、約400人の高校生らが固唾をのんで聞き入りました。名古屋市の至学館高校で行なわれた愛知県高校生フェスティバル前夜祭(10月18日)でのことです。 「20歳で徴兵された近藤さんは中国に送られました。殺すことに慣らすため、捕らえた中国人を刺殺させられた様子も語り『人間でないことをやった。いま、再び戦争する雰囲気が醸し出されている。憲法9条を守ってほしい』と訴えました」。 詳しいことは『しんぶん赤旗』記事(10月22日付、下記)を参照してください。 ![]() (2015年11月8日) 紹介がかなり遅くなりましたが、ジャン=ユンカーマン監督の映画『沖縄 うりずんの雨』が全国で上映中です。この中で、沖縄戦を闘った日本軍兵士として近藤一さんが登場します。近藤一さんのインタビューと撮影が行なわれたのは昨年(2014年)で、沖縄慰霊の日にあわせ今年(2015年)6月20日から映画が公開されています。近くの劇場で上映されるときにぜひ御覧ください。 以下は、『沖縄 うりずんの雨』公式サイトの作品情報から引用しました。 私たちは沖縄のことを、どれくらい知っているのだろう? 「老人と海」で与那国島の荒々しくも美しい自然と風土を捉え、「映画日本国憲法」で平和憲法の意義を訴えたアメリカ人映画監督・ジャン=ユンカーマンが、真の平和を求め不屈の戦いを続けている沖縄の人々の尊厳を描いた渾身のドキュメンタリー。 1945年4月1日、アメリカ軍が沖縄本島に上陸。6月23日(現在の慰霊の日)まで12週間に及んだ沖縄地上戦では4人に一人の住民が亡くなりました。本作は、当時同じ戦場で向き合った元米兵・元日本兵そして沖縄住民に取材を重ね、米国立公文書館所蔵の米軍による記録映像を交えて沖縄戦の実情に迫ります。また、戦後のアメリカ占領期から今日に至るまで米軍基地をめぐる負担を日米双方から押し付けられてきた沖縄の差別と抑圧の歴史を描き、現在の辺野古への基地移設問題に繋がる沖縄の人たちの深い失望と怒りの根を浮かび上がらせます。 『沖縄 うりずんの雨』公式サイト http://okinawa-urizun.com/ ユンカーマン監督インタビュー https://www.cataloghouse.co.jp/yomimono/150616/ ユンカーマン監督座談会 http://www.magazine9.jp/article/other/20482/ ![]() 中国・内モンゴル ハイラル 2015年8月9日付け『しんぶん赤旗』に標題の記事が掲載されました。15年戦争の初期にソ連と「満州国」の国境沿いに日本軍が構築した十数カ所の巨大要塞群のうち最西端に位置するハイラル要塞を訪ね、その実情を紹介する記事です。 日本軍は1934年にハイラル要塞の建設を始め、1937年に完成させます。この建設工事に数万人の中国人を徴用し強制労働させ、劣悪な労働環境の中で多数の中国人「労働者」が死亡します。そして、犠牲者の遺体を埋めた万人坑がハイラル要塞の近くに現存しています。こんなことが記事で紹介されています。 新聞記事としては比較的大きな扱いですが、それでも文字数の制約は大きく、ハイラル要塞について担当記者が報告できなかったことはたくさんあると思います。 それで、手前味噌ですが、先月(7月)に出版したばかりの『日本の中国侵略の現場を歩く 撫順・南京・ソ満国境の旅』の中でハイラル要塞のことを詳しく紹介しているので、新聞記事に興味を持たれた人はぜひ拙著を御覧になってください。 2015年8月13日
![]() このような講演会や、仲間内の小規模な集まりを開催し、中国各地に現存する万人坑と中国人強制連行・強制労働について学習したり話し合ったりしてみませんか。集会の趣旨や日時や場所など当方に相談いただけば、できるだけ御希望に沿うように資料を準備し話題を提供します。気軽に声をかけてください。 (謝礼などは一切不要ですが、交通費実費だけは主催者の方で負担してくださいね。) 2015年8月13日
2015年8月2日
約40の市民団体が名古屋に集い、パネル展示や講演など多彩な企画を実施します。中国の偽満皇宮博物院から王文武副院長も参加し、「岸信介は『満州国』で何をしたのか」という演題で講演してくれます。 みなさん、ぜひ御参集ください。 ![]() ![]() 10:00~18:00(最終日は15:00終了) 場所:名古屋市公会堂 4階ホール 名古屋市営地下鉄鶴舞線「鶴舞駅」下車 徒歩3分 国鉄中央線「鶴舞駅」下車 徒歩2分 入場料:一般=500円 高校生以下、障がい者(介助者含む)=無料 主催:2015 あいち・平和のための戦争展実行委員会 電話=052-931-0070 詳細は、添付のチラシを参照ください。 以下は、「平和を考え行動する会」(参加団体)からの私的かつ独断的な案内です。 「平和を考え行動する会」は、中国の海南島に現存する日本による侵略加害の現場をパネル展示で紹介します。内訳は、中国人強制連行・強制労働が行なわれた鉱山や土建工事の現場が5カ所、日本軍による住民虐殺事件の現場が2カ所、合計7カ所です。 この7カ所の惨劇の現場は当「万人坑を知る旅」ウェブサイトでも紹介しています。海南島八所港万人坑を紹介するページ参照してください。 講演(ピースステージ)の中でお薦めは以下のものです。 8/20(木)14:40~ 安川寿之輔さん 戦後70年を振り返って‐福沢諭吉と戦争のつながり 8/21(金)15:30~ 王文武さん 岸信介は「満州国」で何をしたのか 8/22(土)15:00~ 大東仁さん 宗教と平和 中国・北京在住の歴史研究者・李秉剛教授から、当「万人坑を知る旅」ホームページに掲載するため、たくさんの写真を提供していただきました。 李教授から提供された写真を見ると、中国やアジア各国に対する日本の侵略加害の事実を心無い一部の日本人が消し去ろうとすることがどれほど罪深いことであるのかを実感します。 その写真を、万人坑を紹介するそれぞれのページの最後に追加したので、確認してみてください。 あと、別件です。 皆さんからの意見や感想を寄せていただけるよう「メールフォーム」を追加しました。事実に基づかない誹謗・中傷などは歓迎しませんが、疑問や質問も含め気軽に利用ください。 2015年7月12日
海南島の万人坑(人捨て場)7カ所を当ホームページに追加しました。鉱山や土建工事など民間企業の営利活動における強制労働事件に起因する万人坑が5カ所と、日本軍による住民虐殺事件に起因する万人坑が2カ所、合計7カ所です。 これまでに、中国東北部(「満州国」)では、強制労働事件の被害者は全体で1640万人にもなり、労働を強制された労工の8割とか9割が死亡する現場(事業所)がたくさんあることを確認してきました。全体で約4万人が連行され、そのうち約7000人が死亡した内地(日本国内)への中国人強制連行・強制労働事件に比べると、まさに桁違いの大事件です。 中国東北部における強制労働事件の全体像はこんなことなのですが、華中や華南など華北以南ではどうだったのかというのが、次に私が知りたいと考えたことです。そこで、2014年の秋に中国大陸の南方にある海南島に行き、幾つかの万人坑を訪ねました。その中で確認したことを今回追加し紹介するということです。 ともあれ、華北以南でもすさまじいことが行なわれていることを確認できたので、さらに調査を続けようと考えています。 2015年6月22日
海南島の万人坑 八所港万人坑 石碌鉄鉱万人坑 田独鉱山万人坑 陵水后石村万人坑 南丁(朝鮮村)千人坑 月塘村「三・二一惨案」 北岸郷「五百人碑」 2015年の年頭にあたり、いろいろ思うことを記してみました。お時間の許すときに御一読いただければ有難いです。 ともあれ、今年もよろしくお願いします。 2015年1月1日 安倍自民党を私たちは承認していない 師走の衆院選。安倍自民党は定数の61%(290議席)を獲得し、一般マスコミの多くは自公政権の「大勝」だと報道しました。 しかし、私たちは安倍自民党を承認などしていません。投票者の意志を正しく示す比例区の得票率は33%でしかなく、自民党の比例区の議席占有率は38%です。ところが、小選挙区で75%もの議席をかすめ取り、これが「自民大勝」をもたらしました。小選挙区制という欠陥選挙制度が詐欺のように生み出した虚構の「大勝」です。 ついでに補足すると、投票率は53%なので、全有権者に占める自民党の得票率は17%に過ぎず、6人のうち5人は自民党を支持していないのです。こんな安倍自民党が強行しようとする秘密保護法や集団的自衛権も私たちは承認していません。 沖縄完勝、日本共産党躍進 師走の衆院選。嬉しいこともありました。沖縄に新たな軍事基地は造らせないという沖縄の人たちの意志を託された4氏全員が勝ったことです。公約を踏みにじり、辺野古軍事基地建設推進と言わされた自民党4候補は、沖縄の人たちから全員が拒否されたのです。 また、辺野古軍事基地反対、侵略戦争に加担する集団的自衛権に反対、平和外交推進、消費税反対、金持ち優遇税制を改め応能負担へ、アメリカの巨大企業に日本を売り渡すTPPに反対などを一貫して主張する日本共産党の躍進も嬉しいことです。政党助成金を目当てに離合集散を繰り返す、実態は自民党の補完勢力でしかない偽物政党とは根本的に異なる日本共産党は、私たち庶民の考えと同じ方を向いて活躍してくれています。 あと、蛇足ながら、極右の次世代の党が壊滅したことも朗報ということで・・・。 長良川河口ダム/長良川 2014年の夏、長良川DAYを2年振りに開催しました。場所は、長良川支流の粥川と長良川本流の合流点付近です。高い岩場から長良川本流に飛び込み、ラフトで長良川本流を下り、自然の宝庫の粥川でオオサンショウウオを探し、魚を釣り、夜はキャンプで語り明かしました。 長良川本流と支流の粥川で遊びほうけ本来の自然を体験した子どもたちは、自然の神秘さと楽しさに気づき、土建官僚の嘘を見抜き、自然環境を守る闘いに将来きっと馳せ参じてくれるでしょう。その日が楽しみです。 二風谷ダム・平取ダム/沙流川 土建官僚が大規模土建工事をでっち上げ強行する理由は、官僚組織の維持と自身の保身を図ることだけですが、アイヌモシリ(北海道)でも、アイヌ民族の暮らしと歴史や文化や史跡を破壊するダム建設などの巨大土建工事を土建官僚は強行し続けています。 そういう状況の中で、土建工事着工前に名ばかりのカムイノミ(アイヌ民族が行なう神への祈り)を実施することが、アイヌ民族の暮らしを破壊する際の免罪符として利用されているように思います。「カムイノミを実施させてやったので、アイヌにはもうガタガタ文句は言わせない」という土建官僚の心の内が透けて見えるのではないでしょうか。 平取ダム建設でアイヌの聖地と暮らしを今また新たに破壊されつつある二風谷など沙流川流域の人たちは、二風谷ダムでアイヌの聖地と沙流川を破壊されてから19年目の新年を迎えます。 中国の旅 日本による侵略の傷跡が数えきれないほど現存している、中国南端に位置する海南島を2014年11月に訪ねました。 石碌鉱山では、鉄鉱石採掘の強制労働に中国人など4万人が動員され、1939年の占領から日本敗戦までの6年間に、過酷な労働と劣悪な処遇で3万人余が死亡しました。 八所では、石碌鉱山の鉄鉱石を搬出するため港が建設されますが、建設工事の強制労働に徴用され死亡した2万人余が港の近くの万人坑(人捨て場)に埋められています。 田独鉱山でも、鉄鉱石採掘の強制労働に中国人など多くの人が動員され、過酷な労働と劣悪な処遇で1万人弱が死亡しました。犠牲者が埋められた人捨て場(万人坑)は、新中国建国後に建設されたダム湖の水底に沈められてしまいました。 陵水后石村では、軍用空港建設の強制労働を強いられた労工5000人以上が死亡し、空港近くの万人坑に埋められています。 三亜市南丁村では、朝鮮半島から連行された朝鮮人1000名以上が道路建設の強制労働を強いられたうえ、日本の敗戦時に集団虐殺されました。このとき一人だけが生き残り、朝鮮に帰り南丁村の惨劇を伝えました。虐殺された犠牲者が埋められた地は南丁千人坑として保存されています。 『万人坑を訪ねる/満州国の万人坑と中国人強制連行』 日本の敗戦で終結した15年戦争(日本の侵略戦争)で、日本の民間企業は、「満州」だけでも1600万人の中国人を炭鉱などの鉱山や土建工事などで強制労働させ、莫大な利益を手に入れました。強制労働の実態は言葉で表現できないほど凄惨で、強制労働被害者の8割とか9割もが死亡した現場もたくさんあります。そういう侵略の実態を標記書籍(緑風出版刊、青木茂著、定価2500円+税)で確認していただければと思います。 4年間の「フリーハンド」を得たと誤解している極右の安倍首相が、侵略戦争を実行する国に日本を再び変えようとすることがどれほど愚かなことなのかを理解するには、歴史事実を直視し侵略の実態を知ることが必要です。そのため、1年前に出版した本書を改めて紹介させていただくことの必要性が、衆院選後の今一層強まっていると思います。全国のどの書店でも購入できるので、ぜひ本書を御覧ください。お届け先を当方に連絡いただけば、送料不要で郵送にてお届けすることもできます。御一報ください。 ![]() 『万人坑を訪ねる』の出版元である緑風出版の社長・高須次郎さんが、8月21日の『しんぶん赤旗』で紹介されました。「憲法に言論・出版の自由が書かれていても、実際にはなくなってしまう」と危機感を訴える高須さんを応援したいと思います。 「出版界で独り勝ちを続ける超巨大企業アマゾン横暴に、東京の小さな出版社が半年間の出荷拒否に立ち上がりました」という書き出しで始まる記事を、ぜひ御一読ください。 ⇒ 『しんぶん赤旗』記事 「あいち・平和のための戦争展」で、九四歳の元日本軍兵士・近藤一さんが活躍しました。 近藤一さんは、8月9日に開催された講演会で、「最前線の兵士が見た中国戦線と沖縄戦の実相」という演題で講演し、「軍国教育で兵士たちは良心を奪われた。戦争は人間を『人』ではないものに変える」と語りかけました。 講演会のあと、南京民間抗日戦争博物館の呉先斌館長との対談に同朋高校放送部の生徒と共に出席し、意見交換をしました。この席で呉館長は、「二つの国(日本と中国)には歴史に関する紛争があるが、加害事実を語る元兵士の勇気や、(加害を直視する)映像を作る若い友人がいることに励まされる」と話しました。 詳細は、添付の新聞記事を参照ください。 ⇒参照 「しんぶん赤旗」2014年8月12日付 近藤一さんの略歴 日本軍兵士として派兵された中国山西省で暴虐のかぎりを尽くし、中国から転戦した沖縄では最前線に立たされ強大なアメリカ軍に叩きのめされた。自身の体験を踏まえ、九四歳の今も現役の語り部として活動中で、二度と他国を侵略してはならないと訴え続けている。 ![]() 「2014 あいち・平和のための戦争展」 テーマ:「戦争する国」を許していいのですか? 私たちは国の武力行使を認めません。 日時 :2014年8月9日(土)~12日(火) 場所 :名古屋市公会堂 4階ホール 『週刊金曜日』2014年6月20日号に掲載された伊藤孝司さんの記事・「金正恩第一書記が示す反米の強い決意」をお薦めします。『週刊金曜日』を手に取って、ぜひ御覧ください。参考に、記事の1ページ目だけですが添付しておきますので参照ください。 ⇒ 参照「金正恩第一書記が示す反米の強い決意」 (以下、著者の伊藤考司さんより) 『週刊金曜日』2014年6月20日号に「金正恩第一書記が示す反米の強い決意」と題した写真と記事を4ページで掲載します。内容は、4月下旬から5月上旬にかけての 訪朝での取材が中心になっています。 朝鮮戦争は1950年6月25日に始まりました。平壌(ピョンヤン)にある朝鮮戦争の博物館「祖国解放戦争勝利記念館」は、金正恩第一書記の指示によってリニューアルオープンしました。それを見に行ったところ、朝鮮の米国に対する明確なメッセージが読み取れたのです。 5月下旬の日朝政府間協議における日朝合意によって、拉致被害者を含む「日本人調査」が実施されることになりました。5月1日に会った「よど号グループ」は、それをすでに知っているかのような発言をし、平壌に残る6人の今後について重要な発言をしました。 ご覧いただければ幸いです。 「朝鮮の人たちの日常 2014年」というページを当ホームページに付録として追記しました。今年5月1日のメーデーの休日と、その前後の数日間に朝鮮で撮影した写真を材料にしています。 伊藤孝司さんの「金正恩第一書記が示す反米の強い決意」を当「お知らせのページ」で紹介していますが、伊藤さんが朝鮮で取材したのと同じ時期の朝鮮の姿になります。 この訪朝で、板門店の軍事境界線や、世界遺産に登録された高句麗や高麗王朝の史跡もいろいろ訪ねましたが、(事実を知らないため)朝鮮に対し良い印象を持っていない日本の一般の人たちに朝鮮の事を伝えようとするとき、日本の私たちの日常と変わらない朝鮮の人たちの日常を伝えるのが一番かなと思い、このページを立ち上げています。下記のページで御覧ください。 ⇒ 参照「朝鮮の人たちの日常 2014年」 日本で暮らす中国人が主な読者である『東方新報』が、「追寻真实的历史(正しい歴史を追い求める)」と題する記事を2014年5月29日付で掲載しました。万人坑と中国人強制連行に関わる話を私(青木)から聞いて衝撃を受けた記者の蘇菲さんが、万人坑と私自身を紹介するために書き下ろした記事で、紙面の半分ほどを占める大きな扱いです。拙著『万人坑を訪ねる』も写真付きで紹介されています。 参照 ・『東方新報』記事 ・蘇菲記者の原稿原文 補足 『東方新報』で紹介された拙著『万人坑を訪ねる』は当ホームページでも紹介しています。ぜひ手に取っていただき、記者の蘇菲さんが受けた衝撃をみなさんにも受け止めていただければと思います。 東北地方(旧「満州国」)をはじめとする中国各地に数えきれないほど現存している万人坑と、万人坑から見えてくる中国人強制連行について考えてみませんか! 「万人坑と中国人強制連行」に関する学習会や集会をやってみたい、事実を確認してみたいと思われる方は小生(青木)に連絡ください。日程や条件が折り合えばどこへでも出かけていき、話題と資料を提供し、できる限りの解説をします。仲間内の勉強会とか雑談会のような場でもよいですし、一般の方も参加していただく集会のような形式でもよいです。 まずは小生に連絡していただき、進め方などを相談しましょう。ただし、小生の会場までの交通費は、依頼される方で負担してくださいね。 当方への連絡はメールでお願いします。 ⇒ メールアドレス: ![]() |
【旧いもの(終了済、参考)】 「万人坑から見える日本の中国侵略の正体」 学習会の御案内 日中友好協会愛知緑支部2015年度総会の終了後、午後3時から万人坑に関わる学習会を開催します。学習会には、日中友好協会の会員でない人も参加できますので、ぜひお出かけください。 ![]() 極右・安倍の暴走を許してはいけない! 話題提供 :青木茂(当ホームページを主管) 日時:2015年6月7日(日)15:00~(1時間程度) 場所:名古屋市大高南コミュニティセンター ⇒ http://itp.ne.jp/shop/KN2300060600216715/ 詳細はチラシを参照ください。(右の画像をクリック) 平和学習の旅 中国 2014 「万人坑を知る旅⑥ ~海南島の万人坑~」 報 告 学 習 会 万人坑が告発する日本の中国侵略の実態 2015年 3月22日(日) 13:30~16:45 (開場:13:15) 大阪市立総合生涯学習センター 第5研修室 〒530-0001 大阪市北区梅田1-2-2-500 大阪駅前第2ビル5階 電話 06-6345-5000 【地下鉄】御堂筋線=梅田 四つ橋線=西梅田 谷町線=東梅田 【JR】 大阪駅 東西線=北新地駅 【私鉄】 阪神電車=梅田 阪急電車=梅田 《続き・詳細》 近藤一さん(元日本軍兵士)交流会の案内 日本軍兵士として派兵された中国山西省で中国人民に対し暴虐のかぎりを尽くし、中国から転戦した沖縄では最前線に立たされ強大なアメリカ軍に叩きのめされた近藤一さんが、名古屋東別院で開催される「戦争ってなに?」交流会に登壇されます。二度と他国を侵略してはならないと訴える九五歳の近藤一さんの話をぜひ聞いてください。 日時:2015年3月21日(土・祝)13:30~ 場所:真宗大谷派名古屋別院(東別院)ホール 追伸:安川寿之輔さん(名古屋大学名誉教授)もいっしょに登壇されます。 詳しい案内は、添付のチラシ(下記)を参照ください。 ![]() ![]() ![]() 「満州国」・華北・華中の万人坑と中国人強制連行 学習会の御案内 「愛知県大府飛行場中国人強制連行被害者を支援する会」の主催で表記の学習会が開催されます。この学習会では小生(青木)が話題を提供し、質問にもできる限りお答えします。どなたでも参加できますので、ぜひ御参集ください。 ![]() 日時:2014年11月29日(土) 午後2時~4時 場所:日中友好協会愛知県連合会文化教室 愛知県名古屋市千種区末盛通4-18 連絡先(電話):052-763-1152 補足:詳しいことは、添付の案内書を参照ください。 平和学習の旅 中国 2014 万人坑を知る旅 ⑥ ~海南島の万人坑~ 今年も11月に「万人坑を知る旅」が実施されます。 今回の訪問先は中国南部の海南島。鉱山や港湾工事に起因する万人坑をはじめ、侵略戦争末期に「南方派遣報国隊」の名で海南島へ連行された朝鮮人の多くが強制労働により死亡した「朝鮮村」や、旧日本軍による住民虐殺の跡などを参観する予定です。また、石碌鉱山の強制労働被害者から証言を聞く予定です。ぜひ参加下さい。 ![]() ![]() ■同行解説: 李秉剛さん (中共遼寧省委党校 元教授、 『万人坑を知る―日本が中国を侵略した史跡』著者) * * *【 旅 程 】 * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * ■11月12日(水) 中国南方航空 CZ390便にて 14:00関空発 17:25広州白雲国際空港着 CZ6734便にて 20:25広州白雲国際空港発 21:50三亜鳳凰国際空港着 ☆三亜 泊 ![]() 専用車にて八所方面へ。八所港の工事の万人坑(紀念碑)を参観。 石碌鉱山の万人坑(紀念碑)。石碌鉱山の元労工から体験をお聴きする。 ☆石碌 泊 ■11月14日(金) 三亜経由で北岸郷方面へ移動。 「五百人碑」-旧日本軍による住民虐殺の記念碑(北岸郷)などを参観。 ☆博鰲 泊 ■11月15日(土) 后石村万人坑(陵水黎族自治県三才鎮后石村) 田独鉱山の万人坑(紀念碑) 旧日本軍関連跡などを見学。 ☆三亜 泊 ■11月16日(日) 「朝鮮村」周辺見学。南丁千人坑、朝鮮人遺骨を展示した「遺骨展示館」(「朝鮮村」)他、 旧日本軍関連跡などを見学。夕方までに三亜空港へ。 CZ6745便にて 20:00三亜鳳凰国際空港発 21:25 広州白雲国際空港着 ☆広州 泊 ■11月17日(月) CZ389便にて 08:30広州白雲国際空港発 13:00関空着予定。 ■お問い合わせ・お申し込み : HAPPY-SCREAMING PROJECT 野津 あてにメール(下記)で連絡ください。 ⇒ happy.screaming.project*gmail.com *印は@に打ちかえて下さい。 詳細はHAPPY-SCREAMING PROJECTのウェブサイト(下記)を御覧ください。 ⇒ http://hugocafe.asablo.jp/blog/2014/08/18/7416873 ■申し込み締切日 : 10月5日(日) 愛知県大府飛行場中国人殉難者追悼式典 中国人強制連行・強制労働の加害現場が愛知県にもあります。大府飛行場の拡張工事で、強制連行された中国人480名が強制労働を強いられたのです。この非人道的な強制労働で死亡した犠牲者を追悼する6回目の式典が下記のように行なわれます。ぜひ御参集ください。 ![]() ![]() 日時:2014年9月13日(土)午後3時~5時 場所:玄猷寺(げんにゅうじ) 愛知県東海市富木島町北島28 補足:詳しいことは、添付の案内書で確認ください。 追伸 当日の午前中に現地調査も行なわれます。追悼式典の要領と併せ、添付の案内書で確認いただき、現地調査にもぜひ御参加ください。 2014 あいち・平和のための戦争展 ご案内 「あいち・平和のための戦争展」が今年も元気に開催されます。 ぜひ、お出かけください。 テーマ:「戦争する国」を許していいのですか? 私たちは国の武力行使を認めません。 日時 :2014年8月9日(土)~12日(火) 10:00~18:00(最終日は15:00終了) 場所 :名古屋市公会堂 4階ホール 入場料:一般=500円 高校生以下・障がい者(介助者含む)=無料 内容 :約40団体のパネル展示 17団体および個人の講演(公演) 「名古屋空襲ピアノ」の演奏と合唱(金城学院高校・中学の生徒有志) 私のお薦めの展示と講演 展示:中国の万人坑と中国人強制連行 「満州国」だけでも1600万人の中国人が強制連行・強制労働を強いられ、多数が死亡し、人捨て 場である万人坑が数えきれないほど作られました。その「満州国」を含む中国大陸における中国人強 制連行と万人坑について考えます。 講演:最前線の兵士が見た「中国戦線と沖縄戦の実相」 講演者:近藤一さん・宮城道良さん 日時 :8月9日(土)13:00~ 内容 :日本軍兵士として派兵された中国山西省で暴虐のかぎりを尽くし、中国から転戦した沖縄で は最前線に立たされ強大なアメリカ軍に叩きのめされた近藤一さんの講演です。二度と他国 を侵略してはならないと訴える九四歳の近藤一さんの話をぜひ聞いてください。 詳しいことは添付のチラシを参照ください。 参照 ⇒ チラシ表面 チラシ裏面 近藤一さん(元日本軍兵士)講演の案内 日本軍兵士として派兵された中国山西省で暴虐のかぎりを尽くし、中国から転戦した沖縄では最前線に立たされ強大なアメリカ軍に叩きのめされた近藤一さんが、愛知サマーセミナーで講演されます。二度と他国を侵略してはならないと訴える九四歳の近藤一さんの話をぜひ聞いてください。 ![]() 日時:2014年7月20日(日)13:10~14:30 場所:名古屋市立大学 詳しい案内は、愛知サマーセミナーのホームページ(下記)を参照ください。 ⇒ http://www.samasemi.net/2014/ 追伸:愛知サマーセミナーでは、吉田裕さん(一橋大学教授)や大田昌秀さん(元沖縄県知事)の講演も聞くことができます。会場は、いずれも名古屋市立大学です。 吉田 裕さん:講座名「アジア太平洋戦争 日本の軍隊とは」 日時:2014年7月20日(日)11:10~12:30 大田昌秀さん:講座名「沖縄から平和憲法を考える」 日時:2014年7月20日(日)13:10~16:10 ピースおおさかの危機を考える会 連続講座「戦争を忘れない」 ![]() 証言者 近藤一(はじめ)さん(93歳) 1940年(昭15)入営し、敗戦まで陸軍兵士としてずっと戦場で過ごす。その間、中国・山西省でいくつもの作戦に参加。1945年4月米軍の沖縄上陸直後から2つ目の戦場を経験する。 ピースおおさかが加害の展示を撤去しようとしている今、加害の事実、戦争の現実を聞きます。 ※近藤さんの体調によりビデオでの証言の場合あり 解説:加藤修弘さん(山西省・明らかにする会) 日 時 4月27日(日) 開場 午後1時 開演 1時30分 場 所 PLP会館 (大阪市北区天神橋3丁目9-27) 資料代 500円 主 催 ピースおおさかの危機を考える連絡会 (問合せ先 080-3822-0404) 案内ビラ(pdfファイル) 平和学習の旅 中国 2013 「万人坑を知る旅⑤ ~華北の万人坑~」報告学習会 -万人坑が告発する日本の中国侵略の実態- ■日時:2014年 3月29日(土) 13:30~16:45 (開場:13:15) ■場所:弁天町市民学習センター・第2研修室(50名収容) 大阪市港区弁天1-2-2-700 (オーク2番街7階) 電話; 06-6577-1430 ・地下鉄 中央線「弁天町駅」西口2A出口より徒歩3分 連絡通路を通り、中央エレベータで7階 ・ JR環状線「弁天町駅」北口より徒歩3分 ■参加資料代:800円 ■主催:撫順の奇蹟を受け継ぐ会 関西支部 ■報告:野津 加代子 平和学習の旅「万人坑を知る旅」主催 撫順の奇蹟を受け継ぐ会関西支部・代表 ■解説:青木 茂 撫順の奇蹟を受け継ぐ会・会員 ■問い合わせ先:090-8860-9961(竹本) ------------------------------------------------------- 【 2013年「万人坑を知る旅」参観地 】 山西省 大同市:大同炭鉱万人坑 河北省 張家口市:宣化龐家堡鉄鉱(別名:龍煙鉄鉱)の万人坑 承徳市:水泉溝万人坑 唐山市:三光作戦の村・潘家峪 虐殺事件で残った遺跡と記念館 (1940年代初頭、三光作戦の甚大な被害を受けた村のひとつ 村民の約80%、1230人が焼殺された) 保定市:冉荘村=抗日戦争のための地下道 冉荘「地道戦」陳列館 石家庄市:(強制連行の集約地) 石家荘市集中営蒙難同胞記念碑(元捕虜収容所遺跡) 井陉炭鉱万人坑 天津市 塘沽強制収容所の万人坑(記念碑) 多くの労工を日本各地へ運んだ天津塘沽の港周辺 |