南 京 普 徳 寺 万 人 坑

 南京普徳寺万人坑
江蘇省南京市

 南京普徳寺万人坑は、南京市内にたくさんある南京大虐殺犠牲者の埋葬地の一つ。1937年12月22日から1938年10月30日の間に普徳寺周辺に9721人の犠牲者が埋葬された。

普徳寺叢葬地記念碑‐碑文

 1937年12月、中国侵略の日本軍が南京で行なった大虐殺事件は全世界を震憾させた。血は鍾山にそそがれ、秦淮の水を赤く染めた。罪なくして不幸にも難に遭った同胞は30万人を超える。普徳寺は、我が遇難同胞の遺体を集団的に葬った地の一つである。南京紅卍字会により前後してここに葬られた遺体は合わせて9721体にも達する。その日付および埋葬遺体数を以下に記す。
   1937年
     12月22日  280体を葬る
     12月28日 6460体を葬る
   1938年
      1月30日  486体を葬る
      2月12日  106体を葬る
      3月25日  796体を葬る
      4月14日  177体を葬る
      5月26日  216体を葬る
      6月30日   26体を葬る
      7月31日   35体を葬る
      8月31日   18体を葬る
      9月30日   48体を葬る
     10月30日   62体を葬る
 中国人民坑日戦争勝利40周年にあたり、特にこの石碑を刻み記念とする。その意図は、地下の死者を慰め、ここに来た後世の者に、惨痛な歴史を忘れず中華を振興する志をたてるように永遠に督励することにある。
 
写真:2016年12月12日撮影 

 普徳寺叢葬地記念碑
 2016年12月12日の午後3時半ころの普徳寺叢葬地記念碑の様子。翌日の12月13日に、南京大虐殺犠牲者を追悼する国家公祭が南京大虐殺遇難同胞記念館で行なわれる。

 普徳寺叢葬地記念碑
 翌日の12月13日にこの普徳寺叢葬地記念碑の前で行なわれる犠牲者追悼式のため、白と黄の花が記念碑の周囲にびっしりと飾り付けられている。

 普徳寺叢葬地記念碑・碑文
 9721人の犠牲者の遺体が普徳寺に埋葬された。普徳寺叢葬地記念碑の碑文は本文説明に記載。

 普徳寺叢葬地記念碑
 普徳寺叢葬地記念碑の斜め後ろから見る。翌日の12月13日に行なわれる犠牲者追悼式のため、白と黄の丸い花輪も供えられている。

 犠牲者追悼式(法要)
 12月12日に普徳寺叢葬地記念碑に居合わせた人が集まり、南京大虐殺犠牲者の追悼式(法要)を行なう。

 警備員
 12月13日の犠牲者追悼式典は、北京の中央政府が主催する国家行事として実施される。些細な不祥事も許されないので、この普徳寺叢葬地記念碑にも複数の警備員が待機している。







「万人坑を知る旅」index

「 満 州 国 」 の 万 人 坑
 内蒙古自治区 ハイラル要塞万人坑
 黒龍江省   鶴崗炭鉱万人坑  鶏西炭鉱万人坑  東寧要塞万人坑
 吉林省    豊満ダム万人坑  遼源炭鉱万人坑  石人血泪山万人坑
 遼寧省    北票炭鉱万人坑  阜新炭鉱万人坑  本渓炭鉱鉄鉱万人坑  弓長嶺鉄鉱万人坑
        大石橋マグネサイト鉱山万人坑  大石橋マグネサイト鉱山万人坑(2)
        金州龍王廟万人坑  新賓北山万人坑  撫順炭鉱万人坑  旅順万忠墓
        阜新炭鉱万人坑(2)  北票炭鉱万人坑(2)  平頂山惨案
 河北省(旧熱河省) 承徳水泉溝万人坑

華 北 の 万 人 坑
 河北省    宣化龍煙鉄鉱万人坑  潘家峪惨案  石家庄強制収容所  井陉炭鉱万人坑
 山西省    大同炭鉱万人坑  大同炭鉱万人坑(2)
 天津市    塘沽強制収容所

華 中 ・ 華 東 の 万 人 坑
 安徽省    淮南炭鉱万人坑
 江蘇省    南京江東門万人坑  南京上新河万人坑  南京普徳寺万人坑
        南京東郊合葬地
 上海市    銭家草惨案

華 南 の 万 人 坑
 湖南省    廠窖惨案(廠窖大虐殺)
 海南省    八所港万人坑  石碌鉄鉱万人坑  田独鉱山万人坑  陵水后石村万人坑
        南丁(朝鮮村)千人坑  月塘村「三・二一惨案」  北岸郷「五百人碑」


付 録 : 朝 鮮 を 知 る 旅
        朝鮮の人たちの日常 2014年

付 録 : 日中友好新聞連載記事
        中国本土に現存する万人坑と強制労働現場を訪ねる



 注意:無断引用・転載はお断りします。引用・転載などを希望される方は、下のメールフォームをとおして、当ホームページの担当者に相談してください。


お知らせのページ

行事案内やニュースなどを不定期に追加・更新します。
時々覗いてみてください。


御 案 内
「中国人強制連行・強制労働と万人坑」の学習会をしませんか!

 中国に現存する万人坑(人捨て場)と、万人坑から見えてくる中国人強制連行・強制労働について考えてみませんか!
 「中国人強制連行・強制労働と万人坑」について事実を確認してみたい、学習会や集会をやってみたいと思われる方は、当ホームページ担当者に気軽に連絡・相談してください。日程や条件が折り合えばどこへでも出向き、話題と資料を提供し、できる限りの解説をします。仲間内の少人数の勉強会とか雑談会のような場でもよいですし、不特定の一般の方も参加していただく集会のような形式でもよいです。開催形式・要領は依頼者にお任せします。まずは当方に連絡していただき、進め方などを相談しましょう。
 それで、謝礼などは一切不要ですが、資料の印刷と担当者の会場までの交通費実費だけは、依頼される方で負担してくださいね。
 当方への連絡は、メールフォームまたは下記メール宛でお願いします。
   ⇒ メールアドレス:

青木 茂 著書の紹介


 差し支えなければ、感想、ご意見等をお送りください。
メールフォームのページへ